Google にイライラしていませんか?
検索上位を期待してブログを投稿しているにも関わらず、上位表示どころかアクセス数が増えないことはとてもストレスです。もし、あなたがこうしたストレスを抱えているならば、ここはうってつけです。
このガイドでは、Google の検索順位を上げてより多くのトラフィックを得るための SEO 対策を解説します。
- 上位表示しているキーワードを優先する
- コンテンツと検索意図をマッチさせる
- Google の検索アルゴリズム情報を理解する
- 被リンクを獲得できるコンテンツテーマを探す
- リンクビルディングを行う
- テクニカルSEOを確認する
- コンテンツの文字数を増やす
- 上位表示したいページに内部リンクする
- コンテンツに LSI キーワードを加える
- 検索結果のクリック率を上げる
- 構造化データマークアップを加える
- ページ滞在時間を増やして直帰率を下げる
- Google からのペナルティの有無を確認する
1. 上位表示しているキーワードを優先する
多くの SEO 担当者は、検索結果の2ページ目以降に表示されるキーワードを、1ページ目に押し上げる戦略に力を入れています。しかし、実は既に上位表示しているページ(2位~10位)のランキングを1つでもランクアップさせる方が効率的にトラフィックを得られます。
次のグラフは、検索順位のクリック率です。検索結果の1ページ目では、ランキングが下がるほどクリック率(CTR)が低くなっています。
たとえば、月間検索ボリュームが 10000 のキーワードの検索順位を、4位から3位に上げた場合を仮定します。
- ランキング 3位 クリック率 : 6.62%
- ランキング 4位 クリック率 : 4.77%
- ランキング 4位 → 3位 = +185 visitors/month
それに対して、20位から10位に上げた場合です。
- ランキング 10位 クリック率 : 1.15%
- ランキング 20位 クリック率 : 0.39%
- ランキング 20位 → 10位 = +76 visitors/month
ランクを1つ向上させた場合は +185 に対して、20位から10位にランクした場合は +76 です。つまり、4位から3位までランキングを1つだけ上げることができれば、20位から10位までのランキングを10上げるよりも大きなトラフィックの増加を得られます。
Ahrefs や Google Search Console を使用して、検索順位が2位~10位までのキーワードをリストアップします。(Ahrefs の使い方ガイドはこちら)
Ahrefs サイトエクスプローラー > ドメインを入力 > オーガニック検索 > オーガニックキーワード > ポジションを2~10にフィルタ
リストの中から優先して SEO を行うべきキーワードは、検索量とコンバージョン率に基づいて選定します。
- 検索ボリュームが多いキーワード
- 検索量が多ければ多いほど、ランクアップしたときに得られる潜在的なトラフィックが増えます。
- コンバージョン率が高いキーワード
- 収益に結びつきやすいキーワードは最も重視するべきです。
- SEO 行っていないキーワード
- SEO を行っていないにも関わらず上位表示しているキーワードは、簡単にランクアップを期待できます。
2. コンテンツと検索意図をマッチさせる
Google は、ランクブレインアルゴリズムに代表されるように、クエリの検索意図を理解することに力を入れています。
展開が始まってから数か月がたち、RankBrainは、検索クエリに対する結果に寄与する、3番目に重要なアルゴリズムになった。
そのため、ユーザーの検索意図とコンテンツの内容がミスマッチの場合、どんなに SEO に力を入れても上位表示は期待できません。ユーザーの検索意図に合うコンテンツを作ることは、最も優先度が高いプロセスです。
キーワードの検索意図は次の4種類に分類できます。キーワードがどの種類に該当するのかを確認する必要があります。
- 情報型(Informational ): 情報収集するためのキーワード。1語のキーワードや、5W1Hの情報など。
- 案内型(Navigational): 特定のサイト、ブランド、サービス、商品を探すキーワード。
- 商業調査型(Commercial Investigation) : 購入したい商品・サービスの情報を探すキーワード。
- 取引型(Transactional) : 決済などの取引関連の明確なアクションを起こす意図があるキーワード。
さらに、実際にキーワードで検索した時に、上位表示されているページを次の3つの基準で分析します。検索ユーザーが好むコンテンツの特徴を調べるためです。
- コンテンツの種類は何か?
- ブログ
- 商品・サービス
- カテゴリ
- ランディングページ
- コンテンツの形式は何か?
- リスト
- ハウツー
- チュートリアル
- コンテンツの対象は?
- 初級者
- 中級者
- 上級者
たとえば、” 椅子 DIY ” というキーワードの上位表示ページを調べると、情報型、ブログ、ハウツー、初級者向け、ということがわかります。これらの条件を満たしたコンテンツを作成すれば、ユーザーの検索意図に合致する可能性が高くなります。
3. Google の検索アルゴリズム情報を理解する
Google は、検索アルゴリズムを年間数千回アップデートしています。ランキングに与える影響が大きいアップデートは、Google から公式アナウンスされます。
過去のメジャーなアップデートや最新情報を把握しておくことで、検索順位低下に対しての原因究明・対処が容易になります。次は、近年ランキングに大きな影響を与えたアルゴリズムです。
- モバイルフレンドリー
- モバイルフレンドリーの有無がランキング要因に。モバイルフレンドリーテストツールで、サイトがモバイルフレンドリーかを確認できる。
- ペンギンアップデート
- スパムや有料リンク購入などのガイドライン違反解消が目的。2016年にコアアルゴリズムの一部となり自動更新。
- バンダアップデート
- 低品質なコンテンツをターゲットとした品質評価アルゴリズム。2017年にコアアルゴリズムの一部となり自動更新。
- プロジェクト・アウル
- フェイクニュース対策のためのアップデート。事実と異なる内容や、差別的・攻撃的・悪意のある低品質なコンテンツの排除が目的。
- 医療や健康に関する評価方法のアップデート
- 医療や健康に関する検索結果の改善が目的。医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響を与えた。
- コアアルゴリズム
- コンテンツの品質に影響する何百万の ” Baby Algorithm ” の集合体。コンテンツ全体に対する Google のシステムの評価方法を改善するために行われており、明確な対処法があるわけではない。
Panguin Tool は、ウェブサイトが Google のアルゴリズム更新の影響を受けているかどうかを調査できます。Google Analytics のアカウントと連携することで、Google のアップデートのタイミングとサイトのトラフィックの推移を比較できます。
Panguin Tool > USE FOR FREE をクリック > サイトのアカウントを選択(次の解説動画の字幕は日本語に設定できます。)
4. 被リンクを獲得できるコンテンツテーマを探す
Ahrefs によると、被リンクドメインと検索順位には相関関係があります。複数のドメインからの被リンクは、ランキングを押し上げるとても重要な要因です。
たとえば、” iPhone ” の上位ページの被リンクドメイン数をみると、上位ページのドメイン数が多いことがわかります。
そのため、リンクを集めやすいコンテンツテーマを選ぶことは重要です。リンクを獲得しやすいテーマのアイデアは、競合サイトのコンテンツから得ることができます。
なぜなら、既にあなたの分野でたくさんのリンクを集めているテーマこそが、リンクを獲得できる可能性が高いテーマだからです。競合サイトがリンクを獲得しているコンテンツを Ahrefs で調査します。
Ahrefs サイトエクスプローラー > ドメインを入力 > ページ > 被リンク数の多いページ
このプロセスを他の競合サイトでも繰り返すことで、リンクを得られる可能性の高いコンテンツテーマのリストを構築できます。
5. リンクビルディングを行う
被リンクを獲得するためのリンクビルディングはとても重要な SEO です。BACKLINKO によると、前述の被リンクドメイン同様に質の良いリンクを大量に得るほど上位表示の可能性が高くなります。
さらに、検索順位1位のページは、2~10位のページよりも平均3.8倍の被リンクを得ているというデータもあります。
リンクビルディング戦略には、エベレストメソッドやリンク切れテクニックなどたくさんの種類があります。その中で最もシンプルな方法は、競合サイトにリンクしている人に直接連絡してコンテンツを読んでもらうことです。
あなたのサイトにリンクしてくれる可能性が高い人は、あなたの競合サイトにリンクをしている人です。なぜなら、あなたと同じテーマを扱っている競合サイトのコンテンツにリンクをしている人は、あなたのコンテンツにも同様に関心をもち、リンクをしてくれる可能性が高いからです。
Ahrefs や SEMrush で競合サイトのコンテンツ(あなたのコンテンツと同じテーマ)にリンクしているサイトを調査します。アプローチ対象になるサイトのリスト構築です。
Ahrefsサイトエクスプローラー > 競合サイトの URL を入力 > 被リンクのプロフィール > 被リンク
次に、リストアップしたサイトの運営者にメールを送ります。メールアドレスがわからない場合は、ウェブサイトのお問い合わせファーム等を活用します。次の内容を含んだメールを送ります。
- 自己紹介
- メールをした理由
- 相手にしてもらいたい行動 (Call To Action)
- あなたのコンテンツの URL
この方法は、リンクビルディングだけでなくシンプルなプロモーションとしても効果的です。私も儲け学のサイトを立ち上げ時は、ブログを投稿する度にサイト運営者にメールを20~30通を送っていました。
メールの返信率は高くありませんが、ブログの URL へのクリック率は低くないことがわかったからです。メールを返信してくれない方もコンテンツを確認してくれる可能性が高いので、プロモーションとしての役割を果たしていたのです。
6. テクニカルSEOを確認する
テクニカルSEOは、ウェブサイトの技術的な要因にフォーカスした SEO です。テクニカルSEO の問題は頻繁に起こりませんが、発生すると致命的な影響を受けやすいので注意が必要です。次は、最低限確認するべきポイントです。
a. ウェブサイトのインデックス状況を確認する
インデックスのトラブルは致命的です。Google にページをインデックスされなければ検索結果にページは表示されません。最近では、Google のバグによってインデックスが削除されてしまうケースもありました。
ウェブサイトのインデックス状況は、Google Search Console のカバレッジで確認できます。
Google Search Console > インデックス > カバレッジ
何らかの理由でインデックスが削除されている場合、URL検査ツールで個別のページをチェックして問題を特定したうえで、再クロールの申請をします。
Google Search Console > URL検査 > URL の入力
b. モバイルフレンドリーにする
2015年にウェブサイトがモバイルフレンドリーであることがランキング要因になりました。モバイルフレンドリーに対応していない場合、無条件にランキングへの影響を受けています。
Google では、4 月 21 日より、ウェブサイトがモバイル フレンドリーかどうかをランキング要素として使用し始めます。この変更は世界中の全言語のモバイル検索に影響を与え、Google の検索結果に大きな変化をもたらします。
モバイルフレンドリーの有無は、モバイルフレンドリーテストに URL を入力して確認できます。
モバイルフレンドリーテスト > URL を入力
もし、あなたのサイトがモバイルフレンドリーではない場合、レスポンシブウェブデザイン導入などの対処が必要です。
c. ページの読み込み速度を改善する
ページの読み込み速度はランキング要因です。表示速度が遅い場合、ランキングやコンバージョンに対してネガティブな影響を与えます。
Aberdeen Group によると、ページ読み込み速度が1秒遅くなるごとに、コンバージョンが7%減少、ページビューが11%減少、顧客満足度が16%減少します。
ページの読み込み時間を分析・改善提案する PageSpeed Insights に URL を入力して分析します。[改善できる項目]に表示される提案を参考に改善します。
PageSpeed Insights > URL の入力 > 改善できる項目
7. コンテンツの文字数を増やす
文字数が多いコンテンツは、短いコンテンツよりも被リンクを得られやすい傾向にあります。Hubspot によると、2500ワード以上のコンテンツが最も被リンクドメインを得ています。
また BACKLINKO によると、3000ワード以上のコンテンツは、1000ワード以下のコンテンツよりも平均77.2%多くの被リンクドメインを得ています。日本語に換算すると、約7800文字以上です。
文字数が直接ランキングに関係するわけではありません。しかし、文字数が多いことでユーザーの検索意図に合致しやすいことが、リンク獲得の要因になることが推測できます。
実際に、上位表示しているコンテンツの文字数は、下位表示のコンテンツよりも多い傾向にあります。リンクは大きなランキング要因なので当然の結果といえます。
また、コンテンツ量が多い記事は少ない記事よりも SNS でシェアされます。Hubspot よると、2500ワード以上のコンテンツのソーシャルシェア数が最も多くなっています。
コンテンツの文字数を増やすシンプルな方法は、コンテンツのメインテーマと関連性が高いサブトピックの情報を加えることです。メインキーワードと関連性の高いキーワードでトピックを増やします。
Ahrefs は、メインキーワードで上位表示しているページが、他にどのようなキーワードで検索表示しているかを調査できます。つまり、上位表示ページが扱っているサブトピックを参考にできます。
Ahrefs キーワードエクスプローラー > キーワードを入力 > Keyword ideas > Also rank for
また、儲け学の文字数カウンターにコンテンツをコピペすれば、文字数をすぐに確認することができます。
文字数カウンター > コンテンツをコピペ > 文字数を数える
8. 上位表示したいページに内部リンクする
上位表示を目指しているページに内部リンクすることは、すぐにできる SEO テクニックです。内部リンクとは、あなたのウェブサイト内のページ同士をつなぐリンクです。目標のページへリンクジュースを集めることを目的とした古典的手法です。
あるページにリンクを張ると、そのページが持っている「価値」の一部がリンク先のページに与えられる。その価値のことを「リンクジュース」と呼ぶ。検索エンジンが検索結果にページを表示する順位を決定する際に考慮される数百もの要素の1つであり、あるページが他のページにリンクを張るということは、リンク先のページを支持しているとみなすという考え方が基本となっている。
Google に優先度が高いページであることを伝えるだけでなく、ユーザーを直接ページに誘導できます。たとえば、特定のキーワードが出現するたびに特定のページへリンクをすれば、そのページが当該キーワードに関して優先度が高いことを Google にもユーザーにも伝えられます。
内部リンクは外部リンクと異なり、アンカーテキストを最適化したいキーワードで設置できるメリットがあります。(アンカーテキストの過剰な最適化は禁物です。)
また、1つのコンテンツに2~5つ程度の内部リンクを設置することで、直帰率やクローラビリティの改善を期待できます。Wikipedia は、内部リンクが直帰率改善に役立つことを証明する最高のサンプルです。
9. コンテンツに LSI キーワードを加える
LSI (Latent Semantic Indexing) キーワードは、簡単にいえばメインキーワードの関連キーワードです。Google がページの内容を深く理解するのに役立つキーワードです。LSI キーワードをコンテンツに加えることで、Google にコンテンツの内容を伝えつつ、関連キーワードでの上位表示を期待できます。
また Google は、ページの特定の部分を評価対象にする仕組みである “Passage-Based Indexing” を導入します。Passage-Based Indexing は、ページ全体ではなくコンテンツの一部分だけを抜き出して評価します。そのため、1つのコンテンツで複数の関連キーワードに検索表示されるために、関連キーワードのトピックを増やすことは効果的なロングテール SEO 戦略です。
儲け学のロングテールキーワード検索ツールは、キーワードを入力すると関連するロングテールキーワードを大量に調べることができます。
ロングテールキーワード検索ツール > キーワードを入力 > スタート
また、LSI キーワードの調査には、オートコンプリートの情報も参考になります。オートコンプリートは、メインキーワードに併せて多くのユーザーが検索しているクエリなので、とても関連性が高いキーワードです。
Keyword Tool は、オートコンプリートの情報を検索できるツールです。無料利用の場合はキーワードのトラフィックデータを取得できませんが、クエリさえわかれば十分です。
Keyword Tool > キーワードを入力
その他、Google の検索結果の最下部には、クエリと関連するキーワードが表示されます。
10. 検索結果のクリック率を上げる
検索結果のクリック率(CTR)を向上させるために、内部対策の基本である URL、タイトルタグ、ディスクリプションを最適化します。
a. URL にキーワードを使う
BACKLINKO によると、キーワードを含む URL は、キーワードを含まない URL と比較して、クリック率が45%高くなります。日本語と英語の違いがあるものの、URL にキーワードを使用しておいて損はありません。
b. タイトルタグにキーワードを使う
タイトルタグにターゲットとなるキーワードとロングテールキーワードを使用して、複数のキーワードでの上位表示を目指します。
また、Conductor によると、数字を含んだタイトルはユーザーのクリックを最も生み出します。
その他、質問を含むタイトルは、質問を含まない場合と比較してクリック率が14.1%高くなります。
質問を含むタイトルは、次のように用語を解説するコンテンツに活用しやすいです。
c. メタディスクリプションを魅力的にする
Survey Monkey によると、ユーザーの43.2%がメタディスクリプションに基づいてクリックするかどうかを判断しています。
また BACKLINKO によると、メタディスクリプションの記述があるページは、記述がないページよりもクリック率が5.8%高くなります。
検索結果に表示されるディスクリプションにキーワードを使用します。さらに、クリックを誘発するような感情に訴える文言を活用します。
あなたの競合サイトが出稿している Google 広告を調べると、クリックされやすいフレーズのヒントを得られます。Google 広告の広告文は、競合サイトが試行錯誤して辿り着いたクリック率を重視したフレーズだからです。
たとえば、”クレジットカード おすすめ” のクエリでトップ表示している広告をみると、”比較”、”年会費無料”、”高還元率”、”電子マネー対応” などのフレーズが、クリック率の向上に役立つ可能性が高いことを推測できます。
11. 構造化データマークアップを加える
ページに構造化データを使用すると、Google にコンテンツの内容をより正確に伝えることができます。さらに、構造化データを使用したページは、検索結果においてリッチリザルトとして表示されます。
リッチリザルトは、検索結果でユーザーの目を引くのでクリック率が高くなります。Milestone によると、検索結果のトップ表示におけるクリック率の違いは次のようになります。
- 全ての種類を含む検索結果1位の CTR:約12%
- リッチリザルトの検索結果1位の CTR:約21%
通常のシンプルな検索結果や、リッチリザルトを含む全ての種類の検索結果1位の CTR は約12%に対して、検索結果1位がリッチリザルトの場合は約21%です。つまり、リッチリザルトのトップ表示におけるクリック率は、平均のクリック率よりも約10%高くなります。
構造化データは、Google のガイドラインに従ってページに加えます。最後にリッチリザルトテストでページに問題がないかを確認します。
リッチリザルトテスト > URL を入力
12. ページ滞在時間を増やして直帰率を下げる
Google は、直帰率が低くページ滞在時間が長いページを好みます。Moz によると、上位ページは直帰率が低い傾向にあります。
直帰率を改善する最も効果的な方法は、前述のようにユーザーの検索意図に合うコンテンツを提供することです。しかし、それ以外にも少しの工夫で直帰率の改善を期待できます。
a. イントロダクションに目次を配置する
ページ内リンクを含んだ目次は、コンテンツのイントロダクションに配置することでユーザーの離脱を防ぎます。ユーザーが欲しい情報に直接移動できるからです。
Dr. Jakob Nielsen によると、ページに訪れたユーザーはコンテンツの28%しか読みません。そのため、Above the fold にユーザーの関心を引くメインコンテンツを配置することが必要です。
また、ページ内リンクを含んだ目次は、検索結果でもクリック率を高めることに役立ちます。検索結果から直接リンク先に移動できるからです。
b. 画像やインフォグラフィックを使用する
画像やインフォグラフィックは、直帰率改善の常套手段です。たとえば、参考データとしてインフォグラフィックを掲載して、画像をクリックすると参照元のページに移動するようにリンクをしておけば、自然に内部ページに誘導できます。
画像は SNS のシェア増加にも効果的です。buffer によると、画像を含んだツイートは画像がないツイートよりも150%多くリツイートされます。
c. YouTube 動画を埋め込む
YouTube などの動画は、ページ滞在時間を増やすことができます。Wistia によると、動画が埋め込まれたページは、動画がないページよりも2.6倍ページ滞在時間が増加します。
さらに Moz によると、動画を使用したコンテンツは、文章のみのコンテンツよりも被リンクを3倍獲得します。
13. Google からのペナルティの有無を確認する
Google のガイドラインの違反を犯して手動対策のペナルティを受けている場合、ページやサイトの掲載順位が下がる、または検索結果から除外される原因となります。
定番のペナルティとしては、不自然なリンク、価値のない質の低いコンテンツ、ユーザー生成スパムなどがあります。Google Search Console で手動対策とセキュリティの問題の有無を確認します。
Google Search Console > セキュリティと手動による対策 > 手動による対策・セキュリティの問題
ペナルティを受けている場合、Google Search Console に手動対策の詳細説明と影響を受けているページが表示されます。手動対策を解除するためには、公式ページで解説している手順に従って全ての問題を解決したうえで再審査リクエストをする必要があります。
Next Step. 施策結果をモニターする
ここまで Google で検索上位を目指す方法を解説しました。次にあなたがするべきことは、施策を実行して成果を検証することです。
SEO の成果は、検索順位だけでなくトラフィックやコンバージョンで判断する必要があります。Google Analytics のオーガニックトラフィック、Google Search Console のインプレッション・クリックなどの情報から、トータルのトラフィックで成果を計測します。
また、売上や見込み客の獲得などのコンバージョン率の計測は最も重要です。マーケティングにおける最終目標といえます。検索順位、トラフィック、コンバージョンの観点から施策結果をモニターし続けてください。
宮 義明は、儲け学の運営者で宮行政書士事務所の代表です。儲け学は、海外の最新 SEO ・ウェブマーケティング戦略や、SEOツール「Smallsteps」を公開しているマーケティング情報サイトです。宮 義明は、マーケティング関連のウェブサイトを10年以上運営しており、そこで得た経験や情報を発信しています。著者情報の続きはこちら
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