Ahrefs を知っていますか?
Ahrefs は、被リンクチェックや競合調査に最も役立つ SEOツールの1つです。
自社サイトや競合サイトの分析によって、検索エンジンやソーシャルメディアからアクセス数を増加させるための貴重な情報を得ることができます。また、Google で検索順位が下がった場合の調査にも役立ちます。
このガイドでは、Ahrefs の基本的な使い方や、サイト分析によって得られたデータを活用してオーガニックトラフィックやバックリンクを獲得するためのテクニックを解説します。
被リンクチェック・競合調査だけではない Ahrefs の機能とは?
Ahrefs(読み方はエイチレフス)は、Majestic や Moz とならんでバックリンク調査ツールとしてのみ認識されがちです。しかし、近年の画期的なアップデートによって、コンテンツマーケティング全般を担うオールインワンSEOツールに変貌をとげています。
特に、Content Explorer や、Keywords Explorer のアップデートは素晴らしく、SEMRush や BuzzSumo のお株を奪うような機能を兼ね備えています。
次は、このガイドの目次です。リンクをクリックすると各セクションに移動します。
- Site Explorer(サイトエクスプローラー)の使い方
- Content Explorer(コンテンツエクスプローラー)の使い方
- Keywords Explorer(キーワードエクスプローラー)の使い方
- ダッシュボードの使い方
- アラートの使い方
- ツールの使い方
- Ahrefs の料金プラン
1. Ahrefs の Site Explorer(サイトエクスプローラー)の使い方
サイトエクスプローラーは、Ahrefs の中核となる機能です。Google の bot のようにウェブ上をクロールすることで得た膨大なインデックスデータから、検索した URL・ドメイン(以下「ターゲット」と称する)のリンク、オーガニックキーワード、ソーシャルデータ、PPC広告データなどの詳細な情報を得ることができます。
Ahrefs の最新ライブインデックスデータは、サイトエクスプローラーのトップページに表示されています。
ちなみに、Ahrefs の bot は、Google に次いで世界で2番目のアクティビティがあり、Yahoo! や、Bing などを上回るほどの優秀さを誇っています。
サイトエクスプローラーの使い方はシンプルです。ボックスに検索したいドメイン、または URL を入力して、次の4つの検索オプションを選択するだけです。
- URL
- 入力した URL と完全に一致した URL のみのデータ。
- 部分一致
- 入力した URL と部分的に一致する URL のデータ。
- ドメイン/*
- サブドメインを含まないドメイン全体のデータ。
- *.ドメイン/*
- サブドメインを含むドメイン全体のデータ。
概要(ダッシュボード)
検索結果の概要を表すダッシュボードでは、ターゲットに関する次のデータをチェックできます。
- Ahrefsランク
- 被リンクプロフィールの質に基づいて Ahrefs が算出したウェブサイトの世界ランキング。Ahrefsランクでは、ランキングの一覧を表示しています。
- UR(URL Rating)
- ターゲットURLを、被リンクプロフィールに基づいて1~100の数値で表しています。Google のランキングと相関関係があり、相対的に高い数値ほど上位表示の可能性が高くなります。
- DR(Domain Rating)
- ターゲットドメインの価値を、被リンクプロフィールに基づいて1~100の数値で表しています。UR ほどではありませんが、DR の数値も Google のランキングと相関関係があります。また、DR の高いウェブサイトからのリンクは上位表示に効果的なので、アプローチ対象を選ぶ基準となります。
- 【Update】: 2018年2月に、ドメインレーティングの算出方法を刷新しました。この算出方法の変更に伴い、多くのウェブサイトでレーティングの数値が下落しています。(全世界のドメインの83.9%のDRは、0~5の範囲になっています。)しかし、ドメインレーティングは被リンクプロフィールの価値を数値化したものであり、ウェブサイトのオーソリティーを示すものではありません。そのため、数値の下落に対して過剰な心配をする必要がないことを公式ブログで述べています。
- 被リンク
- ターゲットの被リンク(バックリンク)の総数。
- Referring domains
- ターゲットの被リンクドメインの総数。(リンクしているドメインの総数)
- オーガニックキーワード
- ターゲットが検索上位100位以内にランキングしているキーワードの総数。
- オーガニックトラフィック
- オーガニック検索(自然検索)から得ているトラフィック量(アクセス数)。見積もりの数値は、月間検索ボリュームと検索順位をもとにしています。
- 有料キーワード
- 検索エンジンの有料広告(アドワーズ広告など)に出稿しているキーワード数。
- フレッシュインデックス
- 直近の90日間で”生きている”被リンク(リンク切れしていない被リンク)
- ライブインデックス
- リンク切れしていない全ての被リンク。Ahrefs のインデックスデータは15~30分ごとに更新しており、再クロール時に被リンクが消えている場合、ライブインデックスのデータから削除されます。
次に、ダッシュボード中段のタブをクリックすると、関連データのグラフが表示されます。
被リンクプロフィール:被リンク状況の推移やアンカーテキストの情報
オーガニック検索:オーガニックトラフィックやキーワードの情報
有料検索広告:リスティング広告に出稿している広告、キーワード、ランディングページの情報
コンテンツ概要:被リンク数やソーシャルシェア数が多い上位コンテンツの情報
”被リンクのプロフィール” のデータ項目
被リンク
ターゲットにリンクしているウェブページです。さらに、リンクしているページのドメインランク、URLランク、ソーシャル状況、アンカーテキストを表示します。また、検索結果をリンクタイプ、プラットフォーム、言語でフィルタリングできます。
- New
- 新たに獲得したリンクの情報
- Lost
- 失ってしまったリンクの情報
- リンク切れ
- リンク切れしているリンクの情報
Referring domains:参照ドメイン
Referring domains は、前述の被リンクリストを各ページの URL ではなく、ドメインごとに表示します。ターゲットへのリンク数の多いドメインが一目でわかります。
アンカーテキスト
ターゲットにリンクしているアンカーテキストです。アンカーテキストに同一のキーワードやフレーズが過剰にある場合、ペナルティを受ける可能性があります。
参照元コンテンツ:上位の参照コンテンツ
ターゲットにリンクしている人気コンテンツです。Facebook や Pinterest などのソーシャルメディアのシェア数を基準にランキングしています。
参照元IP
参照ページのIPアドレスです。プライベートネットワークによるリンクビルディングを行っている場合、IPアドレスの偏りを確認できます。
【Tips】”被リンクのプロフィール” データの活用方法
被リンクプロフィールのデータは、被リンク獲得戦略に重要です。また、Google のペナルティ解除のためのリンク否認ツールとしても活用できます。
- 上位表示している競合サイトの URL を検索する。
- 被リンクプロフィールのデータから、競合が被リンクを獲得しているサイトをリストアップする。
- あなたも競合と同様に、リストアップしたサイトから被リンクを得るための戦略をたてる。
- ブログのリンクなら:メールで運営者にアプローチする。
- SNS のリンクなら:同じ SNS でプロモーションキャンペーンを行う。
- 寄稿のリンクなら:同じターゲットにゲストポストを打診する。
”オーガニック検索” のデータ項目
オーガニックキーワード
ターゲットが、Google などの検索エンジンからアクセスを得ているキーワードです(上位100位)。キーワードごとに、検索ボリューム、キーワードの難易度、獲得しているトラフィック量の見積もりなどのキーワードリサーチに役立つ情報が得られます。
- New:新しいキーワード
- 検索順位が上昇したキーワードです。ランキングが上昇したキーワードを確認できます。
- キーワードの順位動向
- 検索順位に変動があったキーワードです。New・Lost・上昇・降下など、何らかの変動があったキーワードを確認できます。Google のアルゴリズムアップデート時のチェックに便利です。
上位ページ
ターゲットのコンテンツで、検索エンジンから得ているトラフィック量(アクセス数)が多いページです。検索順位、検索ボリューム、キーワード難易度などでフィルタリングできます。
[キーワード] のタブをクリックすると、そのページがランキングされているキーワードのリストが表示されます。Competing domains:競合ドメイン
ターゲットと競合関係にあるドメインです。
競合ページ
ターゲットの競合ページです。特定の URL でサイトエクスプローラーを使用した場合、ターゲットと競合関係にある具体的なページを把握できます。
コンテンツ比較
上位表示されているキーワードを、複数のコンテンツで比較できます。たとえば、自社サイトは上位表示していないが、競合サイトが上位表示しているキーワードを調べられます。
【Tips】”オーガニック検索” データの活用方法
オーガニック検索のデータは、あなたの分野でアクセスを見込めるキーワードの情報を得られます。
- 競合サイトを検索する。
- 競合サイトがトラフィックを獲得しているキーワードをリストアップする。
- リストアップしたキーワードをターゲットとしたコンテンツを投稿する。
- キーワードをタイトルや H2タグに使用して、競合よりも詳細な情報を提供する。
”ページ” のデータ項目
被リンク数の多いページ
ターゲットサイトの中で、被リンク数が多いページです。URLランク、RD(参照ドメイン)、Dofollow、Nofollow などの項目で並び替えできます。
最も伸びているリンク
短期間に被リンク数が増加しているページです。1日・7日・30日ごとの増減がわかります。
最もシェアされたページ
ターゲットサイトの中で、ソーシャルシェア数が多いページです。プラットフォームや言語でフィルタリングできます。
上位コンテンツ
ターゲットサイトの中で、ソーシャルシェア数が多いページです。さらに、[Details] をクリックすると、被リンクページやアンカーテキストなどの情報を取得できます。
【Tips】”ページ” データの活用方法
ページのデータは、ブログの人気ネタがわかります。なぜなら、被リンクやソーシャルシェアをたくさん集めている競合ブログのトピックこそ、ユーザーにニーズのあるテーマだからです。つまり、読者の興味・関心が強いテーマやフォーマットを特定できます。
- 被リンクやシェアを集めている競合サイトのコンテンツテーマをリストアップする。
- 複数の競合サイトで同じプロセスを繰り返す。
- 頻繁にリストアップされる共通テーマ・トピックでコンテンツを作成する。
”発リンク” のデータ項目
リンク先のドメイン
ターゲットがリンク(発リンク)しているドメインです。リンクタイプやドメイン(TLDs)でフィルタリングできます。
アンカーテキスト
ターゲットサイト内にある、内部リンク・外部リンクのアンカーテキストです。
リンク切れ
ターゲットサイト内で、”リンク切れ”したアンカーテキストが含まれているページです。コンテンツ内の”リンク切れ”を解消することは、ユーザーにも検索エンジンにも優しい施策です。
”有料検索広告” のデータ項目
リスティングキーワード
ターゲットサイトがリスティング広告に出稿しているキーワードです。出稿している実際の広告、検索ボリューム、キーワードの難易度などを表示します。収益性の高いキーワード探しに役立ちます。
広告:上位の広告
ターゲットサイトがリスティング広告に出稿している広告です。[キーワード] をクリックすると、広告に出稿しているキーワード、検索ボリューム、CPC などのデータを表示します。
Top Landing Pages
リスティング広告のゴールに設定されているランディングページです。どのようなキーワード・広告で、どのランディングページに誘導しているかがわかります。
【Tips】”有料検索広告” データの活用方法
有料検索広告のデータからは、2つの重要な情報を得られます。
- コンバージョン率の高いキーワード
- 基本的にリスティング広告は、収益に結び付く可能性の高いキーワードで出稿します。そのため、特に ECサイトの場合は、ターゲットが継続的に出稿しているキーワードは要チェックです。
- クリックを誘発するキーワードやフレーズ
- PPC広告のコピーは、クリック率を高めるためにテストを繰り返しています。そのため、CPC の高い広告文で繰り返し使用されているフレーズは、ユーザーのクリックを生む可能性が高いので、ブログのタイトルやメタディスクリプションに使用するべきです。
エクスポート
CSV:CSVでエクスポート
サイトエクスプローラーで得られた情報を、CSVファイルでダウンロードできます。データの種類とフォーマットを選択するだけです。なお、Google スプレッドシートで使用する場合は、(UTF-8)になります。
PDF でもダウンロードできます。しかし、下位プランでは概要PDFレポートのみ利用可能です。
2. Ahrefs の Content Explorer(コンテンツエクスプローラー)の使い方
Content Explorer は、キーワードを入力して検索すると、SNS で最もシェアされている関連コンテンツを表示します。コンテンツは、Twitter、Facebook、Google+、LinkedIn、Instagram のシェア数に基づいてランキングされます。BuzzSumo と似ています。
検索結果は、Publist date(投稿日)、languages(言語)、シェア、Domain Rating、Referring domains、オーガニックトラフィック、単語数などの項目でフィルタリングできます。
さらに、各コンテンツの [Details] をクリックすると、被リンク、アンカーテキスト、オーガニックキーワードなどの情報を得られます。また、上位プランを利用している場合、[Who tweeted] をクリックすると、過去7日間に Twitter でコンテンツをシェアしたユーザーがわかりますので、アプローチするべきターゲットやインフルエンサーのリストを構築できます。
【Tips】Content Explorer のデータ活用方法
Content Explorer データは、あなたの分野でシェアを得られやすいトピックやフォーマットのアイデアを教えてくれます。シェアをたくさん獲得しているテーマでコンテンツを作成すれば、あなたも同様にバイラルする可能性が高いからです。
- あなたの分野のキーワードを検索する。
- シェア数の多いページの共通トピックやフォーマット(コンテンツのタイプ)を探す。
- 同じテーマ・フォーマットで、上位ページよりも量・質を上回るコンテンツを作成する。
ちなみに、Moz & BuzzSumo の研究データによると、シェアとリンクには基本的に相関関係がありません。人は、シェアとリンクを行う理由が異なるのです。そのため、シェアを集めたい場合は、被リンク数ではなくシェア数が多いコンテンツテーマを選ぶほうがキャンペーンが成功する可能性が高くなります。
3. Ahrefs の Keywords Explorer(キーワードエクスプローラー)の使い方
Keywords Explorer は、毎月更新される31億以上のキーワードデータベースの中から、素晴らしい量・質のキーワードアイデアを提供します。さらに、Google キーワードプランナーよりも正確な検索ボリュームの数値や、ユーザーのクリック率、リターン率、親トピックといった他のツールではみられない独自のデータによって、キーワード選定ツールとしての価値を急速に高めています。
まず、ボックスにキーワードを入力して、[Japan] に設定して検索します。キーワードはコンマで区切れば、複数のキーワードを同時に検索できます。
【Update】: キーワードエクスプローラーで調査できる検索エンジンが9つ追加されました。
- YouTube
- Amazon
- Bing
- Yahoo
- Yandex
- Baidu
- Daum
- Naver
- Seznam
特に、検索エンジンとしての規模が大きい YouTube のキーワード情報は、YouTube をマーケティングに活用している人にとっては大きな情報源です。また、YouTube や Amazon などのキーワード情報は、有料のクリックストリームデータから得ているので、他のキーワードリサーチツールよりも信頼性が高い貴重なデータです。(ちなみに、クリックストリームデータを活用しているキーワードリサーチツールは、Ahrefs 以外にほとんど存在しません。)
概要(ダッシュボード)
ダッシュボードでは、検索したキーワードに関する次の基本データを表示します。
- Keyword difficulty(KD)
- 検索上位1ページ目にランキングされるための難易度を、被リンク数を基準に0~100で数値化しています。わかりやすくいえば、SEO の難易度を示しているといえるでしょう。
- Search volume
- 過去12か月間のクリックストリームデータをもとにした、1か月あたりの検索ボリュームです。
- With сlicks:検索ユーザーが、検索結果をクリックする割合。
- Without clicks:検索ユーザーが、検索結果をクリックしない割合。
- リターン率
- ユーザーが、1ヶ月間にどのくらい同じキーワードを再検索するかを示しています。”2”と表示されている場合、1ヶ月間に2回検索されるという意味ではなく、”1”よりも多く検索されることを示しています。
- Clicks
- キーワードを検索したユーザーが、検索結果でページをクリックした数です。検索ボリュームが多いのにクリック数が少ないキーワードは、検索結果に表示される情報のみで目的を果たして、検索結果のページをクリックしない傾向にあります。 一方で、検索ボリュームよりもクリック数が多いキーワードは、ユーザーが検索結果の複数のページをチェックする傾向にあります。
- Paid:クリック数に対してリスティング広告が占める割合。
- Organic:クリック数に対してオーガニック検索が占める割合。
- Clicks / search(CPS)
- 1度の検索に対して、ユーザーが検索結果をクリックする割合。CPS が高いキーワードは、検索順位が下位でもクリックしてもらえる可能性が高いことを意味しています。
- Global volume
- 1ヶ月間におけるキーワードの全世界の検索ボリューム。
- Parent topic
- 検索したキーワードの”親”といえるキーワードです。より範囲を広げたキーワードが表示されます。
- 検索ボリューム:”親”キーワードの1か月間の検索ボリュームです。
- Traffic potential :”親”キーワードでランキングトップに表示された場合に得られる予想トラフィック量です。
- 関連キーワード
- Having same terms、Also rank for、Search suggestions の概要。詳細は後述。
- SERP position history
- キーワードの検索上位5ページのランキングの変動をチャート化しています。
- SERP overview
- キーワードの検索結果上位10ページの SEO情報の概略。被リンク数やトラフィックを比較参照できます。
”関連キーワード” のデータ項目
全て:すべての関連キーワード
Ahrefs が抽出したキーワードアイデアの全てです。キーワードは10ワードまで同時に検索できます。また、キーワード難易度、検索ボリューム、CPC、Clicks、CPR、リターン率、キーワード数でフィルタリングできます。
さらに、[SEARP] をクリックすると、キーワードの上位表示ページの情報が表示されます。
Phrase match
検索したキーワードが全て含まれているキーワードアイデアです。(語順も同じ。)
Having same terms
検索したキーワードがどんな語順でも含まれているキーワードアイデアです。語順や並びを問わない点が、”Phrase match” と異なる点です。
Also rank for
検索したキーワードで上位表示されているトップ10のページから、そのページが上位表示している他のキーワードを抽出します。
Search suggestion
Google のオートサジェストから抽出したキーワードアイデアです。基本的にここで表示されるキーワードは、”Phrase match” にも含まれています。
”Traffic share” のデータ項目
By domains
検索したキーワードからトラフィックを得ているドメインとその割合。
By pages
検索したキーワードからトラフィックを得ているウェブページとその割合。
Keywords Explorer データの活用方法
キーワードエクスプローラーのデータは、キーワード選定に必要な全ての情報を網羅しています。特に、キーワード難易度、CPC、リターン率などの独自のデータは貴重です。これらのデータは、検索ボリュームに惑わされることなくキーワードの本当の価値を判断する材料になるからです。
また、”Also rank for” のデータは、コンテンツのアイデアだけでなく、ロングテールSEO対策になります。なぜなら、”Also rank for” のキーワードでサブトピックを作成してコンテンツに加えれば、関連性の高いコンテンツを増やしつつロングテールキーワードのアクセスアップにつながるからです。
- ”Also rank for” のキーワードをトピックごとに分類する。(同じ意味を示すキーワードをまとめる。)
- 分類したトピックをコンテンツに加える。
- Hタグにキーワードを使用する。
4. ダッシュボードの使い方
Ahrefs のダッシュボードでは、特定のウェブサイトのデータをトラッキングできます。たとえば、被リンクの増減、キーワードランキングの変動、クロールエラーなどです。
ダッシュボードのボックスに、トラッキングしたいウェブサイトを入力します。
[http + https] を選択して、[*.ドメイン/*] を選択すると、ドメインに関連する全てのデータをチェックします。次に、Google での検索順位変動をチェックしたいキーワードを、300まで登録できます。自社サイトの場合は、上位表示を目指しているキーワードを登録しておくと便利です。
また、ボックスの下には登録サイトが既にランキングしているキーワードが表示されますので、そこからキーワードを選択して追加することもできます。
次に、競合サイトを5つ登録して、SEO状況やキーワードのランキングを比較できます。また、競合関係にあるドメイン候補が表示されている Competitor ideas からも選択できます。
最後に、”言及” では、常にあなたが目を光らせておきたいキーワードやトピックを登録でき、それらに関連するページが投稿されたときにメールでお知らせします。Google Trend の機能に似ています。
以上の設定を完了すると、次のようにダッシュボードに表示されます。登録サイトの基本状況を一目で確認でき、なおかつプロジェクト名をクリックすると、すぐにサイトエクスプローラーで検索できる仕組みになっています。
5. アラートの使い方
アラートでは、次の3つの情報をメールで受け取ることができます。なお、ダッシュボードに登録しているサイトは、自動的にアラートに追加されています。
被リンク
被リンクでは、登録したサイトの被リンクの増減をメールでお知らせします。受信するメールアドレスや、メールの受信頻度を設定できます。
新しいキーワード
新しいキーワードでは、登録したサイトが新たに検索エンジンの検索結果に表示されるようになったキーワードの情報をメールでお知らせします。検索する国や検索ボリュームのセグメントも可能です。
言及
言及では、登録したキーワードに関するコンテンツが投稿されたときにメールでお知らせします。たとえば、次のサンプルは、”iPhone” に関する日本語のコンテンツ情報を一週間に1度受け取る設定です。
6. その他のツール
ツールでは、Ahrefs のデータ・API を活用したアプリ情報などのほかに、ユニークなライトツールを提供しています。
Domain Comparison
Domain Comparison は、5つのドメインの被リンク状況を同時に比較できます。次は、人気ソーシャルメディアを比較したサンプルです。
Ahrefs SEO Toolbar
Ahrefs SEO Toolbar は、ブラウザで表示しているサイトの URL評価、ドメイン評価、被リンク状況などを画面上部に表示する無料ツールバーです。なお、有料プランを利用している場合、各項目をクリックするとサイトエクスプローラーで詳細な情報を得られます。
クイックバッチ分析
クイックバッチ分析では、1度に最大200までの URL を同時に分析できます。複数のURL の被リンク情報、オーガニック検索情報、ソーシャル情報を素早く調査したい場合に役立ちます。
Link Intersect
Link Intersect は、競合サイトにリンクしている一方で、あなたのサイトにはリンクしていないサイトを探すことができます。つまり、あなたのリンクビルディング戦略のターゲットサイトを特定できます。
7. Ahrefs の料金プラン・解約
Ahrefs は4つの料金プランに分かれており、上位プランになるほど利用可能ユーザー数や調査できるデータ量などが大きくなります。支払いは、日本のクレジットカードで問題なく決済できます。また、解約はいつでも可能です。次の支払日までに解約すれば、当月分の使用後に契約延長をストップできます。
今すぐ Ahrefs のトライアルをトライ!
Ahrefs は、あなたのウェブサイトのアクセス数を増加させるために役立つトップクラスのマーケティングツールです。膨大なビッグデータに基づく被リンクチェック、競合分析、キーワードなどの SEO情報は、あなたのブログのアクセスアップに必ず役立つはずです。
もしあなたが、ウェブサイトの検索トラフィックの改善を望んでいるのならば、ぜひトライアルを試してみてください。トライアルは7ドルで7日間有料プランを試用できますので、あなたにとって必要なツールかどうかをすぐに判断することができます。
宮 義明は、儲け学の運営者で宮行政書士事務所の代表です。儲け学は、海外の最新 SEO ・ウェブマーケティング戦略や、SEOツール「Smallsteps」を公開しているマーケティング情報サイトです。宮 義明は、マーケティング関連のウェブサイトを10年以上運営しており、そこで得た経験や情報を発信しています。著者情報の続きはこちら
donpira says
Ahrefsは導入したいツールとして考えております。このツールとGKPハックと組み合わせるのも良いと思うのですが、いかがでしょうか。
宮 義明 says
キーワードプランナーは素晴らしいツールですが、Ahrefs を使用すればGKPハックで得られる情報を効率的に得ることができます。ぜひ Ahrefs を試してみてください。
けんぽよ says
すごく参考になりました。また無料ダウンロードの資料も拝見しましたがすごくレベル高くて驚きました。ありがとうございました!
宮 義明 says
けんぽよさん、ありがとうございます!
儲け学の情報で何か成果を得られたら、ぜひ教えてくだいね!
numa says
こんにちは。
ahrefsと近い機能をもった、SEMrushというツールが日本に本格参入という記事を読みました。
年明けからツールを導入してSEO対策に基づいたコンテンツ制作を行いたいのですが、
どちらのツールを導入すべきなのかよく分かりません…。
機能も価格も同じように見えて判断がつきかねますので、
判断の一助となるご意見をいただければ幸いです。
宮 義明 says
numa さんこんにちは!
AhrefsとSEMrushは、提供している機能はほとんど同じですが、Ahrefsは、SEMrushやMozなどのツールと比較してデータ収集力やデータの正確性に優れているといわれています。(あくまでも現時点では)そのため、検索ボリュームやリンク関連のデータを重視するならAhrefsがおすすめです。
しかし、ツール自体の使い勝手の問題もあるので、1週間7ドルで利用できるAhrefsのトライアルを利用して判断するのも良い選択肢だと思います。ちなみに私は、SEMrushに依頼されてSEMrushを使用していた時期がありましたが、現在はAhrefsをメインに利用しています。
numa says
ありがとうございます!参考になりました。
試してみたうえで判断しようと思います。
伊藤薫 says
宮さん
ありがとうございます。
ブログを立ち上げて、6ヶ月。
僕のSEOに知識では、煮詰まった感があり、途方に暮れていました。
宮さんのブログは、まだ僕にはレベルが高すぎですが、
書いてあることが何となくでもわかるように、これから勉強します。
刺激になります。
宮 義明 says
伊藤さん、コメントありがとうございます。
伊藤さんのブログの向上に少しでもお役に立ててれば幸いです!