あなたは不思議に思ったことがありませんか?なぜ一部の人たちは、Google で上位表示に成功しているのか?
もしあなたも検索エンジンからのアクセスを増加させたいのならば、これから解説するホワイトハットSEO はあなたのお役にたてるはずです。
なぜなら、成功者たちが実践している方法を解説しているからです。あなたがするべきことは、次に解説する17の SEOテクニックを実践するだけです。
- エベレストメソッドでコンテンツを作る
- Wikipediaで”リンク切れ”のチャンスを探す
- 記事ごとに無料オファーを提供する
- アドワーズ広告でタイトルとメタディスクリプションを最適化する
- オーソリティーサイトへリンクする
- 価値の高いキュレーションコンテンツを作成する
- 戦略的な内部リンクで下位ページを押し上げる
- YouTubeのディスクリプションを最適化する
- タイトルにロングテールキーワードを入れる
- まとめ記事の投稿者にアプローチする
- コンテンツの文字数を多くする
- メールアドレスを収集してメールを送る
- 定期的に古い記事をアップデートする
- はてなブックマークでリンク獲得のターゲットを探す
- ソーシャルシェアボタンの設置場所を最適化する
- 専門家の調査記事で被リンクとソーシャルシェアを獲得する
- Wikipediaで”お宝キーワード”を探し出す
ホワイトハットSEOとは?
ホワイトハットSEOとは、Googleのアルゴリズムやガイドラインに沿ってウェブサイトを構築することです。つまり、Googleが定めた”法”を破らずにコンテンツをプロモーションして上位表示を目指す戦略です。
ちなみに、真逆な手法であるブラックハットSEO(Black Hat SEO)とは、Googleが禁止している方法を使用して、不正な方法でランキングを高める戦略です。基本的にGoogleのペナルティは、ブラックハットSEOを行うものに対して行う制裁処置といえるでしょう。
1. エベレストメソッドでコンテンツを作る
ある人が言いました。
「一番じゃなきゃダメですか?」
あなたのコンテンツと競合サイトのコンテンツを比較した場合に、明らかに競合サイトのコンテンツが優れていたとしたら、ユーザーはあなたのコンテンツにリンクを貼るでしょうか?
答えはもちろん”ノー”です。ではどうしたらいいのでしょうか?
そこで、エベレストメソッドの出番です。エベレストメソッドは、質の高い被リンクを獲得するための4ステップのコンテンツマーケティング戦略です。メソッドの簡単な概要は次の通りです。
Step1. たくさん被リンクを獲得している人気コンテンツを探す
あなたの分野でリンクを獲得している人気コンテンツを探します。既にたくさんのリンクやソーシャルシェアを獲得しているテーマでコンテンツを作成すれば、被リンクを獲得しやすいからです。
SEO ツールの Ahrefs で、あなたの分野でたくさんのバックリンクを得ているであろう競合サイトを検索して、上位コンテンツをリストアップします。このプロセスを他の競合サイトでも繰り返し検索して、リンクを得られやすいテーマのリストを構築します。
Step2. コンテンツテーマに適切なキーワードを選ぶ
コンテンツのテーマを決定したら、次は上位表示を目指すべき適切なキーワードを選びます。キーワードプランナーで地道に探す方法も効果的ですが、SEMrush を使用すると、これから作成予定の類似コンテンツがどのようなキーワードでアクセスを集めているかを調べることができます。
SEMRush で、前ステップで選んだテーマの類似コンテンツのURLを検索します。検索結果の [TOP ORGANIC KEYWORDS] をクリックすると、類似コンテンツがGoogleからアクセスを得ているキーワードの一覧が表示されます。
Step3. 既存のコンテンツよりも優れたコンテンツを作る
人気コンテンツを倒すためには、より優れたコンテンツを作成する必要があります。具体的には次のポイントをアップグレードします。
- コンテンツ量: 単純に量を増やす。競合のコンテンツが、「早く起きる人が成功する11の科学的根拠」だとしたら、あなたは22の根拠を上げることができないか?
- デザインの向上: 人の見た目同様に、ウェブサイトのデザインも重要な要素です。ウェブページ全体のデザインだけでなく、コンテンツ内の画像やバナーを美しくします。
- 新鮮な情報: 人は最新の情報を欲しがります。古い記事を読みたいですか?既存の人気コンテンツを、最新の情報にアップデートするだけでも大きな価値があります。
- 詳細に: ユーザーは具体的な詳細を知りたいのです。箇条書きのまとめ記事で満足すると思いますか?ハウツー記事では、イチからすべて解説してください。
Step4. 人気コンテンツにリンクしている人にアプローチする
優れたコンテンツを作成したら、リンクを貼ってくれる可能性が高い人にアプローチしなくては大きな成果を得られません。あなたのコンテンツにリンクを貼ってくれる可能性が高い人は、既にあなたの分野の人気コンテンツにリンクを貼っている人です。
なぜなら、既に人気コンテンツにリンクを貼っている人は、そのテーマに関して大きな興味をもっていることを示しているからです。
1. 被リンク解析ツールの Ahrefs で、ステップ1でリストアップした人気コンテンツにリンクを貼っている人を調べます。ソーシャルブックマークなどではないウェブサイトからのリンクを探します。
2. アプローチ対象となる人のリストができたら、記事を読んでくれるようにメールでアプローチします。メールの返信率は10%が目安です。それを下回るようならば、メールの文面かコンテンツに問題がないか確認する必要があります。
2. Wikipediaで”リンク切れ”のチャンスを探す
Wikipedia は、Googleでほとんどのキーワードで上位表示しているオンライン百科事典です。月間のPVが4億以上という数字が人気サイトであることを証明しています。
実は、このWikipediaにはSEOの観点からみると見逃せない特徴をもっています。それは、Wikipediaからリンクを貼られたページは、他のサイトから被リンクを獲得しやすい傾向にあることです。
Wikipediaからの外部リンクには”nofollow”属性がついているので、直接上位表示に結びつくわけではありませんが、間接的に他のサイトからのリンクを期待できるのです。
では、どのようにWikipediaからリンクを獲得すればいいのでしょうか?
そこで注目するべきなのが、Wikipediaの”リンク切れ”の多さです。
この脚注の”リンク切れ”がチャンスです。
Step1. 関連キーワードの”リンク切れ”を探す
まず、あなたのテーマに関連するWikipediaページの”リンク切れ”を、演算子を用いて検索します。
次に、”リンク切れ”のページの検索結果から、あなたに関連するキーワードを探します。
関連するページを見つけたら、「ctrl + f」を押して、”リンク切れ”で検索します。
脚注の”リンク切れ”にジャンプします。
こうした作業を繰り返すと、Wikipediaに存在する”リンク切れ”の数に驚くはずです。”リンク切れ”をまとめたカテゴリーもあるほどです。
Step2. 自サイトで似たコンテンツを作る
”リンク切れ”しているコンテンツのURLを、Wayback Machineで検索して、どのようなコンテンツであったのかを確認します。
検索の結果、過去のコンテンツはビタミンCと壊血病に関するものだとわかりました。
あとは簡単です。ビタミンCと壊血病に関する価値の高いコンテンツを自サイトで作成して、Wikipediaの脚注からリンクを貼ります。
編集は、Wikipediaのアカウントを取得して脚注を編集するだけです。編集ルールが多少ややこしいのが難点ですが。
Extra step. ”リンク切れ”のページにリンクしているサイトにアプローチする
上級テクニックとして、”リンク切れ”のページにリンクを貼っているサイトに対して、自サイトの記事に置き換えてもらうようにアプローチする方法があります。
まず、”リンク切れ”しているページにリンクを貼っているサイトをahrefsで探しだします。
このURLにリンクしているページが表示されます。
あとはこのサイト運営者にメールでアプローチします。リンクが切れていることを伝えたうえで、代わりとなるコンテンツを提供するだけで十分です。
3. 記事ごとに無料オファーを提供する
メールアドレス登録のコンバージョン率を高めるメールマーケティングテクニックとして、各記事ごとに異なる無料オファーを提供する方法があります。”コンテンツアップグレード”と呼ばれるテクニックで、私も愛用しています。
たとえば、電子書籍出版に必要な書類の書き方を解説した記事では、書類の見本サンプルを無料で提供しています。
本来はメールマガジン登録者を増やすためのテクニックですが、実は被リンクやソーシャルシェアの獲得にも役立ちます。
これは、人間が本質的にもっている”相互関係”を利用しています。人は、受けた恩を返そうとする性質をもっており、ローンチで有名な Jeff Walker もこの相互関係を利用して無料の特典を配布する戦略を好んでいます。
あなたのサイトに訪れたユーザーに、そのユーザーにとって価値のある無料コンテンツを提供します。するとユーザーは、「何かお返しをしなくてはっ!」という心理状況になります。
その結果、リンクやソーシャルシェアというカタチでお礼をしてくれる可能性が高くなるのです。
無料オファーの内容はあなた次第です。たとえば、ウェブページの内部対策の記事では、すぐに実践するためのチェックリストを提供しています。
リンク先にはメールマガジンの登録フォームやポップアップを表示して、メールアドレスの登録者だけに無料特典を提供できるようにします。
メールマガジン登録者を増やすことができるとともに、被リンクやソーシャルシェアを獲得できる可能性を高めることができて、まさに一石二鳥のSEO戦略です。
ちなみにこのコンテンツアップグレードテクニックを利用すると、コンバージョン率がとても高くなります。前述の電子書籍書類に関する記事のコンバージョン率は、実に28%です。
4. アドワーズ広告でタイトルとメタディスクリプションを最適化する
検索結果に表示されるタイトルやメタディスクリプションを最適化することは、内部対策の基礎です。タイトルのつけ方次第で、トラフィック量に大きな違いが生まれます。
キーワードを含ませたり、続きが読みたくなるようなキャッチフレーズを使うといったテクニックは初心者にもよく知られています。しかし、もっと簡単にクリック率(CTR)を向上させることができる方法があります。
それは、Googleのアドワーズ広告から”盗む”のです。競争の激しいキーワードでアドワーズに出稿している広告文は、クリック率を向上させるためにA/Bテストを行い試行錯誤の末にたどり着いたものです。
そのため、広告で使用されているキーワードやフレーズをあなたのタイトルやメタディスクリプションに使えば、クリック率を高めることができるのです。
たとえば、”日傘”というキーワードで表示されるアドワーズ広告を見てみましょう。
これらの広告から重要だと思われるキーワードを探します。
- UVカット
- 晴雨兼用
- 遮光日傘
- お得
あとはタイトルとメタディスクリプションに、これらのキーワードを含ませるだけです。(メタキーワードはランキング要因ではありません。)今すぐあなたの分野のアドワーズ広告をチェックしてみてください。
5. オーソリティーサイトへリンクする
オーソリティーサイトから被リンクを得ることは、上位表示を目指すウェブサイトにとって大きな価値があります。「オーソリティーサイトからリンクを貼られているから、私のサイトは信頼できますよ!」と、Googleに伝えられるからです。
では、オーソリティーサイトとは何でしょうか?
Yahoo!やWikipediaはもちろんオーソリティーサイトですが、特定の分野に特化したコンテンツを提供しているサイトもオーソリティーサイトです。SEMリサーチでは、次のように表現しています。
簡潔に述べると、オーソリティサイトとは「ある分野において、誰もが認めるサイト」ということです。つまり、その道の権威、プロを指します。
検索エンジンの視点から見た「オーソリティ」- 権威あるサイトとは、(a) 情報が充実し、(b) 整理され、(c) 一定の頻度で情報が追加・更新されており、(d) 有益な情報源への参照リンクを適宜紹介していて、(e) オリジナリティの高い分析や調査結果などを掲載し、(f) 長年にわたり運営され、(g) 様々な形式の自然リンクによる支持を受けている、といったサイトと考えるといいでしょう。
これらのサイトから被リンクを受けることは、Googleからの高い評価につながります。しかし、反対に自サイトからオーソリティーサイトへリンクを貼ることも、ポジティブな影響を与えます。
Googleは、あなたのサイトにオーソリティーサイトへのリンクを発見したら、あなたのサイトは有益な情報を発信する情報源であり、オーソリティーサイトと関連性があると判断します。
つまり、素晴らしい情報をもつ外部ページへリンクを貼ることは、自サイトを役立つ情報源であると示しているのです。やるべきことは、各記事にオーソリティーサイトへのリンクを2~5本貼るだけです。
6. 価値の高いキュレーションコンテンツを作成する
ブログのトップページへのリンクを並べただけの”まとめ記事”を見るたびに思います。「リンクをクリックして、自分で情報を探せと?」
たとえば、「SEO対策で参考にするべき10のブログ」というURLを並べただけのコンテンツは、すぐに具体的な上位表示を達成するための方法を求めている訪問者にとって役に立つでしょうか?
外部のコンテンツをまとめたキュレーションコンテンツは、明確な目的をもたなくては役に立ちません。(最近は役に立たないまとめが多すぎますよね?)
では、役立つまとめを作るためにはどうしたらいいのでしょうか?
得られる成果を明確にすればいいのです。私が公開したキュレーションコンテンツは、”被リンクを獲得する”というポイントだけに焦点をあてています。
このまとめ形式のガイドは、”被リンクの獲得方法”という得られる成果を明確にしたうえで、各チャプターごとに詳細なテーマを設定しています。
たとえば、チャプター3は、”コンテンツマーケティングで一歩差をつける被リンク獲得方法”というサブタイトルを設定しています。
サブタイトルを、”コンテンツマーケティング”ではなく、”コンテンツマーケティングで一歩差をつける被リンク獲得方法”としているのも、得られるメリットをユーザーにダイレクトに伝えるためです。
訪問者が、あなたのコンテンツに価値を感じるときはどんな場合でしょうか?
それは訪問者が、「これこそが自分が求めている情報だ!」と感じた時です。そのために、コンテンツのいたるところで得られる成果を伝える工夫が必要なのです。
7. 戦略的な内部リンクで下位ページを押し上げる
内部リンクは、トラフィックを増やす手段として王道のSEOテクニックです。しかし、ただなんとなく内部リンクを貼っているだけで、戦略的に活用しているケースは少ないのではないでしょうか?
実は、Googleで上位表示されているページからリンクジュースを送ることで、下位ページのランキングを押し上げることができるのです。
「リンクジュース」
あるページにリンクを張ると、そのページが持っている「価値」の一部がリンク先のページに与えられる。その価値のことを「リンクジュース」と呼ぶ。検索エンジンが検索結果にページを表示する順位を決定する際に考慮される数百もの要素の1つであり、あるページが他のページにリンクを張るということは、リンク先のページを支持しているとみなすという考え方が基本となっている。
Step1. Google Search Console(旧ウェブマスターツール)で、Googleでの検索結果が2~3ページ目のキーワードを探す。
Google Search Consoleにログインして、検索トラフィック –> 検索アナリティクスをクリックします。
次に、”掲載順位”を選択します。
”掲載順位”が表示されます。
次に、この表から掲載順位が11~30程度のキーワードをさがします。特に、Googleの2~3ページ目に表示されているにも関わらず、”表示回数”が多いキーワードを優先して選定します。
たとえば、”SEO 内部対策”というキーワードは、掲載順位が”15”ですが、1か月間の表示回数が”869”もあります。
Step2. 自サイトのオーソリティーページを探す
ahrefsで、自サイトの中でリンクジュースを多く持つオーソリティーページを探します。(激戦キーワードで上位表示されているようなページ)
自サイトのホームページのURLを入力して検索します。
メニューの、ダッシュボード –> トップページをクリックすると、自サイトのオーソリティーページがわかります。
Step3. オーソリティーページから内部リンクする
最後は、ステップ2のオーソリティーページから、ステップ1で探したキーワードで表示される下位ページへ内部リンクを貼るだけです。なお、このテクニックは上位表示したいランディングページにも効果的です。
8. YouTubeのディスクリプションを最適化する
YouTubeの動画は、様々なキーワードでGoogle検索結果の1ページ目に表示されています。たとえば、”自転車の乗り方”というキーワードでは、YouTube動画が上位表示されています。
動画をGoogleに対して最適化して上位表示することは、ウェブサイトの集客と同等の価値があります。激戦キーワードであなたの動画が上位表示されれば、ウェブサイトにも大きなトラフィックを呼び込めるからです。
そこで肝心のYouTubeのSEO対策ですが、激戦キーワードでも上位表示が期待できるとてもシンプルなテクニックがあります。
それは、動画のディスクリプションに詳細な情報を記載する方法です。
動画の詳細な情報を説明するためのディスクリプション項目ですが、ほとんどの動画はスカスカ状態です。では、なぜディスクリプションが重要なのでしょうか?
それは、Googleは動画コンテンツを”見る”ことも”聞く”こともできないからです。Googleは、タイトルやディスクリプションの文字から動画の内容を判断しています。
そのため、文字の情報をGoogleにたくさん与えることは、ランキングを押し上げることに貢献するばかりか、ロングテールキーワードでの上位表示にも役立つのです。
ディスクリプションには、動画の要約を500文字以上記載します。次のサンプルは、500文字以上の説明文に加えて、ウェブサイトへ誘導するCTAも含んでいます。
YouTubeのSEOをさらに詳しく学びたい場合は、こちらのガイドを参考にしてみてください。
9. タイトルにロングテールキーワードを入れる
タイトルタグにターゲットとなるキーワードをいくつ含ませていますか?もし1つだけならば、とてももったいないことです。(多くのトラフィックを得られるチャンスを損している!)
たとえば、「糖質制限ダイエット:今すぐできるゆるい糖質制限」というタイトルをつけたとしましょう。メインターゲットとなるキーワードは”糖質制限ダイエット”で、タイトルの先頭付近に配置しています。
しかし、ターゲットキーワードは1つではありません。”ゆるい糖質制限”というロングテールキーワードもタイトルに含ませています。
ロングテールキーワードをタイトルタグに含ませる理由は、ロングテールキーワードからのトラフィックが重要だからです。
言うまでもなく”糖質制限ダイエット”は、競争が激しく上位表示の難易度が高いキーワードです。
記事を公開してもすぐに”糖質制限ダイエット”で上位表示することはできませんので、しばらくは”ゆるい糖質制限”で得られるトラフィックがメインになります。
では、もしタイトルにロングテールキーワードを含んでいなかったら?
”糖質制限ダイエット”で上位表示されるまでは、ほとんどトラフィックを得られません。つまり、タイトルにロングテールキーワードを含ませると、コンテンツの公開直後からトラフィックを得られる可能性が高いのです。
そして、たとえ少ないトラフィックでも、その中からリンクを獲得したら他のキーワードでの検索順位を押し上げてくれるわけです。
10. まとめ記事の投稿者にアプローチする
リスト形式のまとめ記事は、どんな分野のウェブサイトでも作成されている定番のフォーマットです。たとえば、”SEO 記事 まとめ”で検索すると、まとめ形式の記事がたくさんヒットします。
実は、こうした特定の分野のまとめ記事を投稿者自身が作成しているサイトは、リンクを獲得できる大きなチャンスです。
なぜなら、まとめ記事の投稿者は、素晴らしい情報源となるリストを作りたいと考えていますが、一方であまり多くの人に知られていない珍しいコンテンツも求めています。
それこそがあなたのコンテンツです。(あなたのコンテンツが隠れ家的名店のように!)あなたの価値のあるコンテンツを提供することで、投稿者にとっては記事をアップデートできるというメリットがあります。
まず、次のようなキーワードで検索をします。
たとえば、”SEO 役立つ 記事”で検索します。
すぐに次のまとめ記事を発見することができました。
このリスト記事は、あなたがSEO、アフィリエイト、アクセスアップに関する記事を作成していたならばうってつけの相手となります。すぐにメールでアプローチする価値があります。
しかし、ここで1つ疑問に思うでしょう。「メールでアプローチしたところで、本当にリンクを貼ってくれるのか?」
次は、私がメールでアプローチした相手の方から頂いたメールです。
そして、実際にリンクして頂いたページです。
あなたのコンテンツに価値を感じる人を探しましょう。
11. コンテンツの文字数を多くする
文字数が多いコンテンツのほうが、短いものよりも上位表示されやすい傾向にあります。「ユーザーにとって必要な文字数は異なるのだから、文字数はランキングと関係ない」という専門家の常套句は建前に過ぎません。
SERPIQの研究によると、Google検索結果の上位10サイトの平均ワード数は2000ワード以上で、上位ほどワード数が多い傾向が明らかとなっています。
これは英語でのワード数を表していますので、1ワードを2.6文字と日本語に換算すると、2000ワード×2.6文字=5200文字ということになります。
また、文字数を多くすることで、Googleに情報源であるとアピールできるだけでなく、SNSでシェアされやすいというメリットもあります。
人は、ボリュームの大きいコンテンツを見た時に、「おぉ~」とか「すごいっ!」といった感情を抱きやすくなります。(アメリカでは”awe”と表現される。)
こうした感情をもつと、人は通常よりも30%シェアしてくれる確率が高くなることをペンシルベニア大学のDr. Jonah Bergerが、マーケティングリサーチで証明しています。(セールスレターのコピーライティングテクニックでも、文章量は大きな要素とされています。)
つまり、ボリュームのあるコンテンツを作成することはコンテンツSEOの基本でありつつ、ソーシャルシェアの獲得にも効果的な施策なのです。
12. メールアドレスを収集してメールを送る
海外の人気マーケティングサイトの Quick Sprout や Matthew Woodward に共通するポイントがあります。それは、サイト訪問者の”メールアドレス収集”と、”メール送信”にとても戦略的に取り組んでいることです。
サイトのいたるところでメールマガジン(ニュースレター)の登録を促して、登録者に記事の更新情報をメールしています。
なぜ、メールマーケティングがウェブサイトの上位表示に役立つのでしょうか?Quick Sproutの事例記事では、メールがもたらした驚くべきメリットをデータで示しています。
1. 定期的なトラフィック
Quick Sprout received from emails in June? It amounted to 83,493 visitors, which made up 16.25% of the blog’s overall traffic.
Quick Sproutのブログ全体のトラフィックの16.25%がメール経由でした。つまり、メールマガジン登録者に新着記事のお知らせメールをすることで、あなたのもとにファンを何度も何度も呼ぶことができるのです。
2. ソーシャルシェアの獲得
Percentage-wise, emails drove 34.3% of all clicks on the social media promotion buttons. This again shows that email traffic is very engaged.
メール経由でサイトに訪れてソーシャルシェアをしてくれた人は、全体の34.3%でした。とても高いコンバージョンです。メールマガジン登録者は、多くの人の目に触れる機会を増やしてくれる応援団です。
3. ブログ収益
Forty-four percent of the blog’s revenue comes from email, 35% comes from search traffic, 13% comes from direct traffic, and 8% comes from social media traffi.
ブログから得られるの収益の44%はメール、35%は検索エンジン、13%は直接、8%はソーシャルメディアからのトラフィックでした。つまり、メールマガジン登録者は一番の見込み客ということです。
以上の3点から、メールアドレスを収集してメールを配信することは、定期的なトラフィックとソーシャルシェアをもたらす効果的なテクニックであるとともに、最終的に利益をもたらしてくれる最高のSEO戦略です。
すぐにメールアドレスの獲得と配信に力を入れてください。具体的なメールアドレス収集テクニックを知りたい場合は、こちらの記事をチェックしてください。
13. 定期的に古い記事をアップデートする
Googleが新鮮なコンテンツを好むことはよく知られています。そのため、多くの専門家は、新しい記事を頻繁に作成することをアドバイスしています。(もちろん間違った戦略ではありません。)
しかし、古いコンテンツに新しい情報を加えて定期的にアップデートすることを忘れてはいけません。なぜなら、サイトのトラフィックの大部分は、新しいコンテンツではなく古いコンテンツからもたらされる傾向が強いからです。(ニュースサイトなどは例外)
マーケティング情報サイトのHubSpotが行った自サイトの分析では、ブログの月間ページビューの76%が1カ月以上前に投稿した記事でした。
I recently analyzed the performance of our blog content, and do you know what I found? 76% of our blog’s monthly page views is of old posts — that is, posts that were published prior to that month.
こうした古いコンテンツがもららすトラフィックの重要性は、人気記事のリストからもみてとれます。海外SEO情報ブログの人気記事リストに表示されている記事の投稿日は、全て1カ月以上前のコンテンツです。(数年前の記事もあります。)
古いコンテンツは新しいコンテンツと比較すると、既にGoogleにインデックスされ、被リンクやソーシャルシェアを獲得しているという大きなメリットをもっています。
そのため、新しい記事の作成だけに力を注ぐのではなく、古いコンテンツの更新にも配慮するべきなのです。具体的に行うべきアップデートは、”メンテナンス”と”情報の更新”です。
1. メンテナンス
誤字脱字などの文章校正と、リンク切れがないかをチェックを行います。こうした基本事項をおろそかにすることは、Googleにネガティブなシグナルを送るだけでなく、ユーザーの信頼も損ねてしまいます。
ページのリンク切れのチェックには、Chromeの拡張機能である「Check My Links」が便利です。リンク切れをチェックしたいページでアイコンをクリックすると、リンクエラーがないかを調べれくれます。
2. 情報の更新
古い情報を新しい情報に置き換えたり、最新情報を追加します。たとえば、私は最近にクオリティアップデートと呼ばれる新しいアルゴリズム情報を追記しました。
14. はてなブックマークでリンク獲得のターゲットを探す
被リンクを獲得できる大きなチャンスは、過去にあなたのコンテンツと似たコンテンツをシェアした人からもたらされます。
似たコンテンツをシェアした人は、あなたの分野に強い関心があり、リンクを貼ってくれる可能性が高いからです。そして、そうしたあなたの分野のコンテンツをシェアした人を探すのにうってつけなのが、「はてなブックマーク」です。
まず、あなたの分野に関連するキーワードで検索します。はじめは絞り込まずに、カテゴリーキーワードがおすすめです。
左サイドバーの”並び順”で”人気”をクリックします。
表示された検索結果から、あなたと関連するコンテンツを探します。見つけたらタイトルの横に表示されているユーザー数をクリックします。
記事をシェアしたユーザーの一覧が表示されます。
ユーザー名をクリックして、プロフィール欄から運営しているサイトを探します。全てのユーザーがサイトを登録しているわけではないので、サイトを登録しているユーザーを探すのがこのテクニックで一番苦労するところです。
そして、そのサイトの”お問い合わせ”からメールでアプローチします。
メールでは、はてなブックマークでシェアされている記事と似たコンテンツを作成したことを伝えます。
15. ソーシャルシェアボタンの設置場所を最適化する
Facebook、Twitter、Google+などのソーシャルメディアの共有ボタンは、ウェブサイトのどこに設置するのが効果的なのでしょうか?
実験データから導き出される効果的な設置場所は、”記事の上”と”記事の左”です。
なぜなら、Jakob Nielsenのアイトラッキングデータによると、ユーザーはウェブページを”F”の形で読むため、ウェブページの上部と左部分は最も多く見られるポイントだからです。
そのため、常に左上部にソーシャルシェアボタンがスクロールして表示されるタイプのボタンも効果的で、私のサイトでも導入しています。WordPressでサイト構築している場合は、「Sharebar」で簡単に設置することができます。
Quick Sproutはスクロール型のボタンを設置したことで、ソーシャル経由のトラフィックが27%増加しました。
Adding these buttons increased my traffic from these social sites by over 27%.
なお、SNSボタンの設置に関しては注意点があります。それは、たくさんの種類のシェアボタンを設置し過ぎると、サイトの表示速度に悪影響を与えることです。
遅すぎる表示速度はランキングに悪影響を与えます。SEJの記事では、表示速度に関してわかりやすく表現しています。
Fast sites = more money, better rankings, and happier users.
ソーシャルボタンは3~5つ程度に抑えておきましょう。ちなみにSEOの権威であるSEJのサイトは、記事の上と記事の左にボタンを設置しており、左側はスクロール型のボタンを使用しています。
16. 専門家の調査記事で被リンクとソーシャルシェアを獲得する
人は専門家の意見に大きな価値を感じます。病気のことなら医者、法律のことなら弁護士、検索エンジンのことならSEOの専門家の意見を聞きたいと思うのは当然です。
たとえば、「SEOの専門家はどんなツールを愛用しているのか?」という疑問に答えているのが、”55 SEO Experts Reveal 3 Favourite Link Building Tools”という記事です。
55人の専門家に、被リンクを獲得するために愛用しているツールをアンケート調査した記事です。ただでさえ価値の高い専門家の意見を55人分集めた結果、すばらしい数の被リンクとソーシャルシェアを獲得しています。
このような専門家の調査記事は、情報源として大きな価値をもつだけでなく、コンテンツ自体が宣伝効果をもっています。なぜなら、調査に協力した専門家は、自分が関係しているコンテンツを自分のユーザーにお知らせするためにリンクを貼ったり、ソーシャルシェアをしてくれるからです。
つまり、影響力のある専門家を自分のコンテンツの一部に取り込むことで、影響力のある専門家のユーザーにアプローチすることができるのです。
Step1. 調査記事のテーマを探す
あなたの分野で常に議論となっていることは何ですか?知恵袋で繰り返し質問されているテーマを探すのも参考になります。
Step2. 専門家をリストアップする
あなたの分野に関するキーワードでGoogle検索して、上位表示されているサイトから専門家をリストアップします。100人以上は確保したいところです。
Step3. 専門家にメールする
メールで専門家にアプローチします。簡潔に自己紹介とメールの経緯、質問を行います。
Step4. コンテンツの作成とお礼
専門家の調査データを基にコンテンツを作成します。コンテンツ公開後は、協力してくれた専門家にお礼のメールを送ります。(お礼というカタチでコンテンツのお知らせをするためです。)
17. Wikipediaで”お宝キーワード”を探し出す
「競争は激しくないが、収益性は高い」、そんな”お宝キーワード”はどのように探せばいいのでしょうか?
Googleキーワードプランナーは、キーワードを検索するための素晴らしいツールです。特に、平均月間検索ボリュームのデータは重宝します。しかし、大きな弱点を2つもっています。
まず、あなたでもライバルでも同じ検索結果を表示することです。次に、検索したキーワードと関連性がとても高いキーワードしか導き出せないことです。
つまり、キーワードプランナーは全く新しいキーワードを見つけることには不向きなのです。たとえば、”ダイエット”で検索すると、次のようにとても関連度が高いキーワードしか表示されません。
- ダイエット 食事
- ダイエット 方法
- ダイエット ブログ
- ダイエット レシピ
- ダイエット 運動
そこで、Wikipediaの出番です。機械的な処理ではなく、人の手が入ったWikipediaは、キーワードプランナーの関連性を重視した検索では生み出すことができないキーワードを見つけ出すことができます。
何千・何万もの人が貢献しているWikipediaは、人の心という要素によって”お宝キーワードの宝庫”になっているのです。
まず、Wikipediaでキーワードを検索します。
次に、本文や目次、脚注、出典、関連項目、外部リンクなどからキーワード候補をリストアップします。
そして、リストアップしたキーワードを Googleキーワードプランナーで検索します。
このとき重視するべきポイントは、”月間平均検索ボリューム”と”競合性”です。競合性が高いことは、そのキーワードから得られる収益が高いことを意味しています。(このキーワードで出稿しているリスティング広告から収益を得られているから競争が激しくなっている。)
つまり、検索ボリュームが少ないが競合性が高いキーワードは、儲かる”お宝キーワード”である可能性が高いのです。さあ、今すぐWikipediaでキーワードリサーチを始めてください。
ホワイトハットSEOを実践するために適切な計画を
17のホワイトハットSEOテクニックはいかがでしたか?
これらの戦略は、あなたがどのようなタイプのウェブサイトを運営していたとしても効果的です。全てのテクニックを一度に実践しようとすると気が遠くなる作業かもしれませんが、一つ一つのテクニックは短時間のプロセスで実践できます。
そのため、各施策のプロセスを適切なスケジュールで計画すれば効率的に全ての戦略を実践できるはずです。SEO はベストプラクティスの積み重ねです。焦らずに適切なステップを踏んでください。
巣山道雄 says
キーワードプランナーの記事、ウイキペディアの記事が参考になりました。
宮 義明 says
ありがとうございます。是非実際に試してみてください。