全てのオンラインビジネスは、潜在的にeコマースビジネスとしての側面をもっています。
そのため、あなたが典型的な通信販売を行う ECサイトを運営していなくても、あなたのビジネスサイトのアクセスアップや売上アップにこの SEOガイドは役立ちます。
このガイドは、ECサイトの SEO対策を5ステップでまとめています。検索エンジンからコンバージョン率の高いキーワードのアクセス数を増加させて、売上を伸ばすためのウェブ集客戦略です。
なお、解説しているコンバージョンを重視したテクニックの多くは、eコマースサイトのウェブ担当者だけでなく、成約率の向上を目指すアフィリエイターにとっても有益です。
ECサイトが SEO に取り組むべき理由
経済産業省の統計によると、2019年の日本国内の消費者向けEC市場は、19.4兆円に拡大しました。前年比で7.65%の増加です。
市場全体の伸び率はピーク時よりも鈍化していますが、依然として増加傾向が続いています。つまり、あなたの競合サイトは年々増加していることを示しています。
しかし、ほとんどの ECサイトは、基本的な SEO すら行っていないばかりか、誤った知識によってサイトを傷つけてすらいます。そのため、あなたが合理的な施策を行えば(このガイドを実践すれば)、競合サイトよりも検索上位表示を達成することができます。
ちなみに、Google検索で1番目にランクされると、1ドル投資するごとに4.76ドルの利益を得られるという Points Group のデータがあります。つまり、検索エンジンの上位表示は大きな収益をもたらすということです。
Part 1: ECサイトのキーワード選定
eコマースサイトのキーワードリサーチでは、商品・サービスにフォーカスした商業系キーワードを重点的に探します。簡単にいえば、コンバージョン率が高いロングテールキーワードです。
多くのサイトでは、製品名やブランド名などのビッグキーワード(ヘッドキーワード)をターゲットにしがちですが、強力な競合サイトがいれば上位表示できません。さらに、ロングテールキーワードのコンバージョン率は、ビッグキーワードの2.5倍です。
そのため、次の3つの基準を考慮してキーワードリサーチを行います。
- コンバージョン率が高い
- ユーザーの購買・成約にいたる可能性が高いキーワードを探すことが最も重要です。
- 3ワード以上のロングテールキーワード
- 検索語数が長くなるほど、ユーザーの検索意図を理解することができます。
- 競合サイトがターゲットにしていない
- 上位表示の可能性が高いキーワードを優先します。
繰り返しますが、イーコマースで最も考慮すべきことはトラフィックの獲得ではなく、コンバージョンです。これは、アフィリエイトマーケティングでも同じです。
なお、キーワード選定の過程で、ブログのトピックとなる情報系キーワードもリストアップします。商品を補完する情報をブログで提供する場合に役立つからです。
1. 競合サイト・ブログから探す
競合サイトが上位表示しているキーワードの中から、コンバージョン率の高そうなキーワードを探す方法はとても効率的です。なぜなら、収益性の高いキーワードを容易に得られるからです。
検索エンジンからアクセスを得ているオーガニックキーワードは、Ahrefs、Moz、SEMrush などのツールで調査できます。Ahrefs の Site Explorer に、あなたの競合サイトの URL を入力して検索します。
ダッシュボードメニューの、Organic search > Organic keywords をクリックします。
競合サイトが 、Google検索からトラフィックを得ているキーワードが表示されます。上部メニューの[Words]の[From]に、”3”と入力して3ワード以上のロングテールキーワードに設定します。
その他、上位表示の難易度を示す[KD]や、検索ボリュームを示す[Volume]でフィルタリングできます。検索結果から、購買意欲の強いユーザーが使用しそうな商業系キーワードを優先的にリストアップします。
Extra Step
Ahrefs のダッシュボードメニューの Paid search > PPC keywords をクリックすると、競合サイトがリスティング広告に出稿しているキーワードのリストが表示されます。
これらのキーワードは、コンバージョン率が高いキーワードです。なぜなら、コンバージョン率が低いキーワードに、PPC広告を出稿し続ける理由がないからです。
そのため、競合サイトがリスティング広告を出稿している場合、収益性が高いキーワードの情報を得られる大きなチャンスです。また、メニュー項目の[ADs]にカーソルを合わせると、そのキーワードで出稿している広告文が表示されます。
広告文で使用しているキーワードやフレーズは、メタディスクリプション作りの参考になります。これらのフレーズは、クリック率を向上させるためにスプリットテストなどを行って最適化している可能性が高いからです。
競合サイト分析の基本
競合サイトがターゲットにしているキーワードを調べるだけが、競合分析ではありません。ライバルを知るうえで、次の情報は把握しておく必要があります。
- メインターゲットとしているキーワードは何か?
- どこから被リンクを得ているか?
- どこからトラフィックを得ているか?
- 人気の商品・サービスは何か?
- 関連商品は何か?
- 評価の高い商品は何か?
- ユーザーの注目度が上昇しているキーワードは何か?
- 競合サイトよりも優れているポイント、劣っているポイントは何か?
2. Amazon のサジェストキーワードを調べる
Amazon は、購買意欲の強い検索キーワードを得られるキーワードの宝庫です。商品を表現するキーワードを入力すると、関連するロングテールキーワードが表示されます。
こうしたアマゾンのサジェストキーワードは、Keywordtool.io や、Amazon Keyword Tool で探すことができます。たとえば、Keywordtool.io で[Amazon]のタブをクリックして、検索ボックスにキーワードを入力して、[Japan]・[Japanese]を選択して検索します。
アマゾンのオートコンプリートから、23のキーワードをリストアップしました。これらのキーワードは、ブログのトピックとしても活用することができます。
なお、ほとんどの商品を網羅している Amazon のカテゴリは、自社の商品のカテゴリ名を最適化することに役立ちます。たとえば、”アマゾンのカテゴリキーワード + 関連するロングテールキーワード” を自社のカテゴリ名に使用すれば、競合度を下げつつコンバージョン率が高いキーワードをターゲットにできます。
3. セカンドポジションのキーワードを見つける
あなたのウェブサイトの既存ページの中から、検索結果の11~20位にランクされている商業系キーワードを探して、そのキーワードで上位表示を目指します。具体的には、次の特徴をもったロングテールキーワードを探します。
- 検索結果の1ページ目の競合度が低い。
- 検索ボリュームが小~中程度。
- コンバージョンを促すキーワードが含まれている。
これらのキーワードは、Search Console で探すことができます。しかし、より効率性を重視するならば、 Ahrefs や SEMrush などを使用するべきです。
手順は競合サイトを調査した場合と同様です。Ahrefs の Site Explorer に、自社サイトの URL を入力して検索します。
ダッシュボードメニューの、Organic search > Organic keywords をクリックします。さらに、フィルタリング項目を次のように設定して絞り込みます。
- Position(検索順位): 11-20
- Volume(検索ボリューム): 100 to max
- Difficulty(上位表示の難易度): Min to 20
- Words(ワード数): 3 to Max
検索結果から理想的なセカンドポジションのキーワードを見つけたら、そのキーワードで表示されているページに対して次の施策を行います。
- 自社のオーソリティーページから、キーワードを含んだアンカーテキストで内部リンクをする。
- タイトルタグやメタディスクリプションにキーワードや関連フレーズを使用して、クリック率の改善を目指す。
- キーワードに関するトピック(H2・H3タグ)を作り、コンテンツ量を増加させる。
- メールマガジン(ニュースレター)で、再プロモーションする。
4. ”製品名 + おすすめ” で狙い撃つ
このテクニックは、商品ページよりもブログのターゲットキーワードを探すことに向いています。アフィリエイターが常用するテクニックの1つです。
具体的には、あなたの商品のターゲットユーザーがもつ共通の問題点・疑問点を探して、それを解決するブログコンテンツを作ります。そして、その解決方法の選択肢としてあなたの商品を提案します。
ユーザーの問題点・疑問点を探す場合、”商品キーワード + おすすめ” などの検索ワードをツールで検索します。これらのキーワードに続く、ターゲットを限定する3語以上の情報系ロングテールキーワードを探すことが狙いです。
たとえば、”エアコン おすすめ” というキーワードを Keywordtool.io で検索すると、次の Google のサジェストキーワードを得られます。
ブログのトピックになるキーワードを発見したら、そのキーワードをタイトルタグやH2タグに使用したコンテンツを作成します。この例でいえば、塩害対策におすすめのエアコンを解説するコンテンツを作り商品を提案します。
5. 補完ツールとしてキーワードプランナーを使う
Google のキーワードプランナーは素晴らしいツールですが、これまでに解説したツールと比較すると商業系キーワードを探す効率の良いリサーチ手段とはいえません。そのため、キーワードの検索ボリュームや推奨入札単価を調査するための補完ツールとして利用するべきです。
しかし、それでもあなたがキーワードプランナーでのキーワード選定にこだわるならば、次のような手順でリサーチをします。
- キーワードプランナーの、”新しいキーワードの選択と検索ボリュームの取得” で製品名を検索する。
- 製品名を含んだキーワードをリストアップする。(商業系キーワードと情報系キーワードを区別する。)
- 製品名を含んだキーワードを再びキーワードプランナーで検索して、3語以上のロングテールキーワードを見つける。
Part 2: ECサイトの内部対策
eコマースサイトの内部対策の中心は、商品・カテゴリページの最適化です。商品・カテゴリページを作成するうえで重要なポイントは、ページの構成内容をテンプレート化して検索エンジンと相性の良いコンテンツを継続して作成することです。
1. 商品ページを最適化する
商品・製品ページで重要なことは、オリジナルコンテンツを作りシンプルで基本的な内部対策を実践することです。SEJ の Anna Crowe 氏が紹介している次の画像は、基本に忠実な内部対策を施した理想的な商品ページです。
a. 短い URL にする
短い URL は、長い URL よりも SERPs でのクリック率が2.5倍高くなります。そのため、キーワードを使用したシンプルな URL を設定するべきです。
URL の構成としては次の2パターンが一般的ですが、海外ではカテゴリ名を含まない URL を使用しているネットショップが増加しています。
- カテゴリ名+サブカテゴリ名+商品キーワード
- https://example.com/pc/note-pc/mackbook-air-13
- 商品キーワード
- https://example.com/mackbook-air-13
URL は全て小文字で、キーワードの区切りにはハイフンを使用します。感嘆符などの特殊な文字や、”%30,” などは使用するべきではありません。
b. タイトルタグにキーワードを豊富に使う
タイトルタグは、SERPs(検索結果)のクリック率(CTR)に大きな影響を与える要因です。クリック率の上昇は、売上を伸ばすことに貢献するのはいうまでもありません。
膨大な数の商品を抱えている場合、次のようなテンプレートにして改善すると効率的です。
<title>{製品キーワード} 購入 {関連キーワード1~2語} {サイト名}</title>
- 製品キーワード
- アクションワード
- ユーザーのクリックを促すキーワードです。”おすすめ” などの情報系よりも、”購入” などの商業系のワードのほうが、得られるトラフィックは減少しますがコンバージョン率は高くなります。
- 関連キーワード
- キーワード選定で発見したロングテールキーワードを加えます。
- サイト名
c. メタディスクリプションにクリックを誘発させるキーワードを使う
検索結果に表示されるメタディスクリプションは、検索順位に影響しません。しかし、ランキング要因であるクリック率に影響を与えます。クリック率の高いディスクリプションを作成するためにするべきことは、次の2ステップです。
- クリックを誘発するキーワード・フレーズを使用する。
- 送料無料
- 最安値
- 即日配達
- X% オフ
- スプリットテストを行う。
検索ユーザーのクリックを引き出すキーワードやフレーズ探す方法には、アドワーズ広告のリサーチが効果的です。あなたの分野で出稿されているリスティング広告をリストアップして、共通して使用されているキーワードやフレーズをピックアップしてディスクリプションに使用するだけです。
クリック率の最適化に取り組んでいる広告文から、効果的なフレーズを盗むというわけです。
d. オリジナルの説明文で詳細な情報を提供する
商品ページのコンテンツが薄いページは、パンダアップデートによって葬られる可能性が高くなります。2014年のパンダアップデート4.0時には、 eBay の Google からのトラフィックが著しく減少しました。
詳細な情報を含んだオリジナルコンテンツを作成するために、次の情報を商品ページの説明文に記載します。なお、ページ全体のコンテンツ量としては、2000~2500文字程度が目安です。
イントロダクション
150~300文字程度のイントロダクションには、検索エンジンにコンテンツの内容を伝えるためにターゲットとなるキーワードを使用します。
商品の詳細な情報
購買の判断に役立つ価値のある詳細な情報を、メインキーワードや LSIキーワードを使用して解説します。
- 特徴的なポイントの箇条書き
- 得られるベネフィット
- 実際の使用例・成功事例
たとえば、apple の MacBook のセールスページは、美しい画像とともに製品の特徴を説明することで印象的なイメージを与えています。
また、文字数が多いコンテンツのほうが、少ないコンテンツよりも上位表示の”可能性”が高くなります。ロングコンテンツが SEO に有利というわけではありませんが、Ahrefs のデータによると、上位表示しているコンテンツの文字数は下位ページよりも多い傾向にあります。
なお、 SEO の観点からみて次の施策はNGです。
- メーカーが提供している製品概要をそのまま使う。
- 複数の商品で同じ説明文を利用している。
このようなページがある場合は、ページを ”noindex” 設定にしてからオリジナルのコンテンツを作成するべきです。
画像
画像は、ファイル名と altタグにメインキーワードを使用します。さらに、ページの表示速度を高めるために、TinyPNG などで画像を圧縮します。
FAQ
よくある質問や Q&A は、コンバージョンアップに効果的です。ローラースケートを販売する Roller Skate Nation は、顧客からよく質問されるサイズに関する情報を商品説明に加えたことで、コンバージョン率が69%増加しました。
レビュー
カスタマーレビューは、ユーザーの購買の意思決定の判断にとても役立ち、コンバージョン率の向上に最も効果的な要因です。
- レビューがある製品ページのコンバージョン率は、レビューがないページよりも平均で58%高くなる。(Source: Bazaarvoice)
- 84%の人が、個人的な推薦よりもオンラインのレビューを信頼している。(Source: Bright Local)
あなたも Amazon で商品を購入する場合に、レビューをチェックしていますよね?
動画
製品を解説した動画は、平均滞在時間や売上を伸ばすことに役立ちます。また、YouTube に動画を投稿すれば、新たな集客チャネルを構築できます。
- 96%の消費者は、動画は購入の意思決定に役立つと感じている。(Source: Animoto)
- 73%の消費者は、商品・サービスを解説する動画を視聴した後に購入の可能性が高くなる。
- その他の YouTube の統計データはこちら
動画は、自社で作成する場合はカムタジアがおすすめです。しかし、動画制作はプロとアマチュアで大きな違いを生みますので、予算がある場合はプロに依頼することも検討するべきです。
なお、メールに動画を使用した場合、クリック率が2~3倍になります。そのため、新着商品の情報などを動画にしてメールで送る戦略も有力です。
【Update #1】: Google 検索セントラルブログで動画の SEO のベストプラクティスを公開しました。具体的には、Google 検索と Discover における動画の技術的な施策について5つのポイントからアドバイスしています。
- 動画を含むページに、動画の構造化データでマークアップします。
- 最大限に露出させたい動画は、動画の内容を説明する動画専用のページを作成することも有力な選択肢です。
- ライブ配信の場合は、構造化データを含めて LIVE バッジを有効にすると、ライブ配信時に注目を集めることができます。Indexing API を使用すれば、配信の開始と終了のタイミングを Google に伝えることができます。
- 動画コンテンツを含むすべてのウェブページを Google が発見できるように、動画のサイトマップを送信します。
- 動画の構造化データに加えて、Product、HowTo、Q&A マークアップなど、各ページに関連する構造化データを追加することを検討します。
2. カテゴリページを最適化する
カテゴリページは、ECサイトにおいて重要なページの1つです。商品ページのようにオリジナルコンテンツを作成して、タイトルタグをテンプレート化して最適化します。
- タイトルタグを最適化する。
<title>{カテゴリ名} 購入 {関連キーワード1~2語} {サイト名}</title>
- 購買意図を示すキーワードを加えることで、購買意欲の強い検索ユーザーを対象としたロングテールキーワード対策になります。
- オリジナルコンテンツを提供する。
- カテゴリキーワードで訪れた検索ユーザーに対して、商品を選ぶ基準などの役立つオリジナルコンテンツを提供します。
3. トップページを最適化する
eコマースサイトのトップページの最も重要なポイントは、ユーザーをスムーズに商品ページへ誘導することです。そのため、カテゴリページや商品ページへのリンクを設置する必要があります。
たとえば、ファッション通販業界をリードする ZOZOTOWN のトップページは、ユーザーが求めている商品を絞り込むためのナビゲーションが、Above the fold のいたるところに配置されています。
また一方で、H&M のトップページは、シンプルでクリック可能な大きなヘッドラインを使用して、明確な Call To Action を表示しています。ZOZOTOWN とは異なり、ユーザーの選択肢を限定しています。
あえて選択肢を限定してユーザーを特定の商品ページに誘導する方法は、海外の物販系ネットショップで多くみられる傾向です。これは、人は商品の選択肢を与えられすぎると脳が痛みを感じて、購買にいたる可能性が減少するという脳科学のデータを考慮すると適切な戦略といえるかもしれません。
4. リッチスニペットを利用する
検索結果にリッチスニペットを表示することで、クリック率の上昇を期待できます。特に、ユーザーのレビューは、検索ユーザーの目を引くことができます。
リッチスニペットを表示させるためには、schema.org や microdata などの構造化データで適切にマークアップして、リッチスニペットの品質ガイドラインを遵守する必要があります。
- 構造化データでマークアップする
- 構造化データマークアップ支援ツールの手順に従ってサイトを更新します。
- 構造化データのテスト
- 構造化データテストツールで、商品のマークアップが適切に設定できているかを確認します。
- Search Console でも問題ないかを確認します。
5. 内部リンク構造を最適化する
ユーザーにたくさんの商品・サービスを閲覧してもらうために、基本的な内部リンク施策を行います。
さらに、これらの基本的な施策に加えて、被リンクをたくさん集めている上位表示コンテンツから、商品ページへの内部リンクを行うことを忘れてはいけません。アクセス数の多いコンテンツからリンクすることで、直接ユーザーを誘導できるだけでなく、商品ページの検索順位を押し上げる要因になります。
ただし、Google のペナルティを考慮すると、同じアンカーテキストで繰り返しリンクを行うことは避けたほうが無難です。(一般的な内部リンクの範囲なら問題ありませんが。)
6. HTTPS (SSL/TLS) 化する
ウェブサイトの HTTPS化は、ランキング要因です。さらに、2017年 1月から Chrome や Firefox などのブラウザでは、パスワードやクレジットカード情報を非HTTPS で送信するページがあるサイトに 、警告サインを表示しています。(今後は、非HTTPSサイト全てに警告が表示される予定です。)
つまり、あなたのサイトが HTTPS化していない場合、ユーザーの信頼を損なうだけでなくランキングも下落するのです。なお、HTTPS化は以前よりも容易になっており、エックスサーバー(AFF)などは、無料で独自SSLの設定を簡単に行うことができます。
7. ソーシャルシェアボタンを設置する
ソーシャルメディアボタンの設置は、Twitter や Facebook で商品を無料でプロモーションしてくれる可能性を与えてくれます。一般的には、商品ページや、決済完了後のサンキューページに設置するケースが多くみられます。
また、上級テクニックとして、商品の購入直前に、”SNSでシェアすれば、10%オフ” という断るはずのないディスカウントオファーを提供して、半強制的に商品をシェアさせる戦略もあります。
いずれにせよ、A/Bテストを繰り返して、最適なソーシャルボタンの設置場所を探す必要があります。
8. シンプルなサイト構造にする
シンプルで拡張性が高いサイト構造は、ウェブサイトのユーザビリティだけでなく、検索順位やコンバージョンにも大きく影響します。そのため、全てのページをトップページから3クリック以内の階層にすることが、最も優先するべきセオリーです。
3クリック以内にすることで、ユーザーと検索エンジンに商品ページを発見してもらいやすくなります。また、eコマースサイトはトップページ(Home)のページランクが高くなる傾向にあるので、3クリック以上の下の階層に商品ページがあると、内部リンクで渡すリンクジュースが弱まってしまいます。
Part 3: ECサイトのテクニカルSEO
ページ数が多くなりがちな物販系ネットショップは、技術的な SEOトラブルによって検索順位へ悪影響を及ぼしているケースが多々あります。特に、価値の低い重複コンテンツへの対処は最も優先するべき課題の1つです。
1. 重複コンテンツを適切に対処する
物販系の通信販売サイトの典型的な問題点は、内容の乏しい重複したコンテンツが存在しやすいことです。価値のない重複コンテンツは、パンダアップデートに捕まる大きな要因の1つです。
たとえば、フィルタ機能によって、同じ製品でもサイズや色の違いで異なるオリジナルURL を生成しているケースは、重複ページがどんどん膨らんでしまいます。そのため、オリジナルコンテンツがない商品説明が全く同じ重複ページは、きちんと対処する必要があります。
Step 1: インデックスされているページ数を確認する。
Google検索で、”site:yourdomain.com” の演算子検索をして、インデックスされているあなたのサイトのページを確認します。または、Search Console のインデックスステータスで確認します。
保有している商品数に対して、インデックスページ数が大幅に上回っている場合は要注意です。
Step 2: インデックスに関する問題を特定する。
重複ページの有無を確認するために、特定のカテゴリページの URL をピックアップして、 ”site:https://yourdomain.com/カテゴリー” で検索します。通信販売の SEO をけん引してきたケンコーコムは、1つのカテゴリに対して1つの URL しかインデックスされていない最適化された状態です。
しかし、もしここで1つのカテゴリページに対して、複数のページがインデックスされていることが判明した場合、他のカテゴリでも重複ページが存在する可能性が高いことを意味しています。
Step 3: インデックスの問題に対処する。
重複コンテンツを適切に対処する方法には、複数の選択肢があります。Canonical タグの設定、Search Console でのパラメータ URL の設定、”noindex,follow” の設定などです。
カノニカルタグ(Canonical URL)を設定する場合、重複ページを、rel=”canonical” リンク要素でマークアップします。これにより、重複ページは、オリジナルページのコピーであると検索エンジンに伝えることができます。
<link rel="canonical" href="https://example.com/category/category" />
正規URL の設定は一般的な方法ですが、重複ページは依然として Google の検索結果に表示され続けます。そのため、重複ページをインデックスしない設定にすることで、検索結果から不必要なページを除外する選択肢もあります。
動的なページ(重複ページ)に、”noindex,follow” を加えるだけです。
<meta name="robots" content="noindex,follow">
この設定を行うと、クロール後にインデックスから除外されます。つまり、検索結果に重複ページが表示されなくなります。
2. モバイルフレンドリーにする
モバイルユーザーの獲得は、オンラインビジネスに携わるすべての人が、今後もっとも重視するべきテーマです。なぜなら、モバイルファーストインデックスの導入が迫っているからです。
ページのランキングを決定したり、構造化データを理解したり、検索結果にスニペットを表示する際も、モバイル版のコンテンツが使用されるようになります。
さらに、2015年の経済産業省のデータによると、物販におけるスマートフォン経由の市場規模は増加傾向で、EC市場全体の27.4%に相当する1兆9,862億円です。つまり、モバイル端末からeコマースサイトやアプリの利用が増加していくのは明らかです。
次の主役はモバイルユーザーです。そのため、ウェブサイトは、最低限次の3つの基準を満たしている必要があります。
- レスポンシブウェブデザイン
- モバイルフレンドリーテストツールで確認する。
- ユーザビリティ・UX を考慮したWebデザイン
- 快適なページ表示スピード
- モバイルユーザーの53%は、表示に3秒以上かかるとページを離れる。
もし、あなたのサイトがモバイルフレンドリーではない場合、ユーザーは商品を購入せずにサイトを去ってしまいます。(モバイルSEO のインフォグラフィックはこちら)
- モバイルユーザーの67%は、モバイルフレンドリーなサイトから商品を購入したい。(Source: Search Engine Watch)
- モバイルユーザーの61%は、サイトがモバイルフレンドリー(レスポンシブ)でない場合、商品を購入せずに去る。(Source: Search Engine Watch)
- モバイルショッピングユーザーの48%が、モバイルサイトの質(デザイン・表示速度など)が最も重要な要因であると考えている。(Source: MediaPost Publications)
3. ページの表示速度を2秒以内にする
ページの表示速度は検索順位の決定要因だけでなく、ユーザーの購買率にも大きく影響を与えます。Kissmetrics のインフォグラフィックでは、読み込み時間の遅さがユーザーに与えるデメリットを指摘しています。
- 47%の消費者が、2秒以内のページ表示を期待している。
- ページ表示に3秒以上かかると、40%の人がサイトを去ってしまう。
- 読み込み時間が1秒増加するごとに、顧客の満足度が16%減少する。
- 読み込み時間が1秒増加するごとに、コンバージョンが7%減少する。
これらのデータを考慮すると、2秒以内に表示することが目標となります。まずは、Pingdom や PageSpeed Insights で現在のサイトのパフォーマンスを確認します。
測定でページスピードが2秒以上だった場合は、次のポイントを改善することを検討するべきです。
4. 404ページでリストビルディング
製品の在庫切れなど、何らかの理由によって商品ページを削除した場合、301リダイレクトを設定するか、カスタムの404ページを作成するべきです。
- 301リダイレクトを設定する場合
- 関連製品のページや、コンバージョン率が高いページへリダイレクトします。
- カスタム404ページを作成する場合
- 製品の在庫が入ったらメールでお知らせするためのメールフォームを設置します。リストビルディングにも役立つ一石二鳥の戦略です。
なお、Googleのマットカッツ氏は、ECサイトの販売終了ページへの対処方法について YouTube で解説しています。
マットカッツ氏は、次の3つの選択肢をあげています。
- 販売終了ページ数が少ない場合:販売終了した商品の関連商品や代替商品を紹介するコンテンツを掲載する。
- 販売終了ページ数が数百以上ある場合:404にする。販売再開の可能性がある場合は、一時的な在庫切れであることを表示する。
- 短期間に販売終了になるページがたくさんある場合:メタタグで Google にインデックスする有効期間を設定する。
販売終了ページに訪れたユーザーからの売上を期待するならば、販売終了した商品の関連商品を紹介するコンテンツを加える施策が効果的です。
5. SEOツールでサイトを管理する
サイトの規模が大きくなりやすい通信販売のサイトは、基本的な SEO の状況を把握するのも一苦労です。そのため、次のような SEOツールを使用して、効率的にサイトを運用するべきです。(SEO管理ツールのリストはこちら)
これらのツールは、eコマースサイトにおける基本的な問題点を自動で抽出・管理できるだけでなく、マーケティング戦略に役立つ情報も提供します。
- 重複コンテンツ
- 内容の薄いコンテンツ
- ”リンク切れ”ページ
- コンバージョン率が高い・低いページ
- アクセス数が多い・少ないページ
- 収益性が高い・低いキーワード
Part 4: ECサイトのコンテンツマーケティング
もしあなたが、eコマースサイトだからという理由でブログによるコンテンツマーケティングを行っていないのならば、それは Webマーケティングにおける大きな戦略ミスだといえます。なぜなら、ブログは見込み客を生み出すからです。
HubSpot によると、ブログを運用してる企業は、ブログを活用していない企業よりも126%多く見込み客を獲得しています。つまり、ブログは売上アップに必要不可欠なマーケティング手段です。
eコマースサイトのブログの基本戦略は、商品・サービスに関連する情報系キーワードで価値の高いコンテンツを投稿することです。たとえば、競合サイトが、検索エンジンからアクセスをたくさん集めている情報系キーワードでコンテンツを作成して、そのコンテンツ内で商品を紹介する方法はとても効果的です。
そして、見込み客にとって魅力的なコンテンツを作るためのフレームワークとしておすすめしたいのが、エベレストメソッドです。エベレストメソッドは、質の高い被リンクを獲得するためのコンテンツを作り、プロモーションするための4ステップのコンテンツSEO戦略です。
- ターゲットユーザーにとって価値の高いコンテンツテーマを探す。
- Ahrefs や Moz を使用して、たくさん被リンクを得て上位表示をしている競合サイトのブログトピックを探します。
- SEO のターゲットキーワードを探す。
- 前ステップで選んだコンテンツが検索エンジンからトラフィックを得ているキーワードを調査して、上位表示を目指すべきキーワードや、関連するロングテールキーワードをピックアップします。
- コンテンツをアップグレードする。
- 競合サイトのコンテンツと比較して、詳細で見込み客にとって価値の高いコンテンツを作ります。
- メールでアプローチする。
- 競合コンテンツにリンクしている人にメールでアプローチして、コンテンツを閲覧してもらいます。
エベレストメソッドは、質の高いリンク、オーガニックトラフィック、ソーシャルシェアを得られる素晴らしい戦略です。次は、このフレームワークを使用して作成したコンテンツの被リンク数の推移です。
なお、ブログはサブドメインよりもサブフォルダで運用したほうが、SEO的にはポジティブな傾向にあります。検索エンジンは、サブドメインのサイトは、メインドメインとは別のサイトと判断するからです。
- サブフォルダ
- https://example.com/blog
- サブドメイン
- Https://blog.example.com/
Moz はこれらを検証するために、複数回サブドメインで運用していたコンテンツをサブフォルダに移行する実験を行っていますが、いずれもサブフォルダ移行後にキーワードのランキングが上昇しています。
Part 5: ECサイトの被リンク獲得戦略
ブログや製品ページの上位表示のために、被リンクの獲得は重要です。リンクビルディングのはじめの一歩は、競合サイトのリンクプロフィールの調査です。
上位表示しているあなたの競合サイトが、どこからリンクを得ているかを Ahrefs や Moz などのツールで調べます。そして、あなたも競合と同じ戦略を実践します。
Ahrefs の Site Explorer で、上位表示している競合サイトの URL を検索します。
ダッシュボードの[Backlinks ]をクリックすると、競合サイトにリンクしている URL の一覧が表示されます。これらのリンク元をチェックして、あなたも競合と同じようなリンクを得るための施策を行います。
たとえば、競合サイトが寄稿からリンクを得ているならば、あなたも寄稿を行います。影響力の強いブロガーに言及されているなら、インフルエンサーマーケティングを行うといった具合です。
また、上部メニューの[Platforms]では、URL の種類をフィルタリングできます。そのため、[Blogs]に設定して、直接メールでアプローチするためのブロガーを探すこともできます。
その他、イーコマースサイトのリンクビルディングでは、リンク切れを狙った戦略(Broken link building)がよく推奨されます。
- あなたのサイトに関連する”リンク切れ”の情報源ページを、次のような場所から探す。
- 関連サイトの閉鎖・破産情報。
- パークページ。
- Domain Hunter Plus を使用する。
- その情報源ページにリンクをしている人を Ahrefs で探す。手順は上記と同じ。
- 自サイトに似た情報源ページを作る。
- 古い情報源ページにリンクしている人に、メールでアプローチする。
- 古い情報源ページが”リンク切れ”をしていることを伝え、代わりに新しい情報源ページへのリンクを提案する。
なお、製品ページにリンクを集めることは重要ですが、被リンクを獲得して上位表示しているブログページから、製品ページへ内部リンクすることはランキングを押し上げる要因になります。
最新情報
ECサイトの SEO についての最新トピックを随時追加しています。
1.固有商品 ID
Google は、ECサイトに対して固有商品 ID を提供することを推奨しています。固有商品 IDとは、個々の商品に割り当てられる世界共通の番号です。固有商品 ID の情報を商品フィード・構造化データに追加することで、Google が正確に商品の情報を認識することができます。
商品の明確なアイデンティティを提供することで、Google は検索内容と商品の照合や、商品と関連性の高い検索語句の照合ができるようになります。国際取引商品番号(GTIN™)、製品番号(MPN)、ブランド名などの固有商品 ID を使用することで、Google は商品を識別しやすくなります。
販売している商品に GTIN (Global Trade Item Number)などの固有商品 ID がある場合は、その番号を使用します。オリジナルの商品で GTIN がない場合は、MPN を登録します。わかりやすく言えば、固有商品 ID がある商品はその番号を使い、ない場合は商品を自らで登録して番号を取得するということです。
ECサイトの SEO はユーザーの満足度が重要
ECサイトの SEOガイドはいかがでしたか?
このガイドで解説したノウハウは、検索エンジンだけでなくユーザーエクスペリエンスを重視しています。なぜなら、eコマースサイトにとって重要なことは、1度限りの顧客を獲得することではなく、何度も繰り返しサイトを利用してくれるロイヤルカスタマーを獲得することだからです。
つまり、このガイドの SEO対策を継続することは、検索エンジンからのアクセスアップだけでなく顧客の信頼を得るためのブランディングにもなるのです。
宮 義明は、儲け学の運営者で宮行政書士事務所の代表です。儲け学は、海外の最新 SEO ・ウェブマーケティング戦略や、SEOツール「Smallsteps」を公開しているマーケティング情報サイトです。宮 義明は、マーケティング関連のウェブサイトを10年以上運営しており、そこで得た経験や情報を発信しています。著者情報の続きはこちら
numa says
めちゃめちゃ分かりやすい記事でとても助かっています!
現在、SEO対策について社内リソースの問題で外注を検討しています。
多くの会社さんはECサイトは受け皿として考えて、SEO対策とコンテンツ拡充は
Googleからある程度評価を受けている自社サイト(例えば商品情報サイト)で
行った方が良いのでは、というアドバイスを受けています。
ECサイトにディレクトリを設けてコンテンツを拡充しつつSEOの内部対策を行うのか、
それとも自社の別サイトに上記対策を行って、コンテンツにECサイトのリンクを貼って
流入を促すのか、どちらがベターなのか判断がつきかねています。
差し支えなければご意見いただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
宮 義明 says
記事をご覧いただきありがとうございます!
> ”ECサイトにディレクトリを設けてコンテンツを拡充しつつSEOの内部対策を行うのか、それとも自社の別サイトに上記対策を行って、コンテンツにECサイトのリンクを貼って流入を促すのか、どちらがベターなのか判断がつきかねています。”
この選択はケースバイケースで、ビジネスプラン、予算、期間に大きく左右される問題だと考えます。たとえば、イチからECサイトを構築する場合、コンテンツを上位表示させてオーガニックトラフィックを得るまでには時間がかかるので、最低でも1年以上の長期的な視点での運営プランが必要となります。
そのため、ECサイトをブランド化してメイン事業に据えるのか、ただの決済サービスとして位置づけるのかが大きな判断基準の一つといえます。当然ながら、ECサイト自体をブランド化するならば、ECサイトのSEOを優先に行うという選択になります。
k_sho says
記事拝見させていただきました。
SEOに関して社内で意見が割れている考え方についてご意見をいただきたく存じます。
当社はECサイトを運営しているのですが、取扱商品数は非常に多くあるため同時に販売終了ページも多数存在しております。
廃盤となってしまった商品ページについて、そのままカートへのボタンなどが非アクティブとなっている状態で残すことはコンテンツが増えるためSEOメリットがあるという意見と、ECサイトで買えないページが残り続けるのはユーザーにとってメリットはなくGoogleもマイナス評価をするため残すのであればno indexタグを使用して残す、と2つの意見があります。
(前提として、ページを残すことは必要となっております)
私個人の考えとしては、廃盤商品のページにno indexなどの処理をしないページをそのまま残すのはGoogleの評価としてマイナスだと考えております。
記事中にはカスタムの404ページの表示を推奨されていらっしゃるため、ズレてしまっており恐縮ですが、残す場合に何か処理を行ったほうが良いのか、買えないものの元の情報はあるのでそのまま掲載で問題ないのかご意見を頂戴できますと幸いです。
宜しくお願い致します。
k_sho
宮 義明 says
記事をご覧いただきありがとうございます。
質問については、Googleのマットカッツ氏が同様の質問に回答したYouTubeが参考になります。マットカッツ氏は、販売終了ページの対処方法として次の3つの選択肢をあげていますが、ページを残すことが前提ならば、販売終了ページに”関連商品・代替商品を紹介、または誘導するコンテンツを加える。”が第一候補といえます。
対処するべき(販売終了)ページ数が少ない場合:関連商品・代替商品を紹介、または誘導するコンテンツを加える。
対処するべきページ数が数百以上ある場合:404にする。販売再開の可能性がある場合は、一時的な在庫切れであることを表示する。
短期間に販売終了になるページがたくさんある場合:メタタグでGoogleにインデックスする有効期間を設定する。
なお、noindexで検索結果から除外する選択肢もありますが、検索結果から除外することでトラフィック(訪問者数)が減少する可能性を考慮する必要があります。販売終了ページ経由の訪問者が減少すれば、当然ながらサイト全体の訪問者数が減少しますので、売上に影響を与える可能性があります。(売上 = 訪問数 × CV率 × CV単価)そのため、販売終了ページ経由のトラフィックがどの程度あるのかを把握することが判断材料の1つといえそうです。
K_Sho says
宮 義明 様
早々にご返信いただきましてありがとうございます。
やはり今も過去にGoogleのマットカッツ氏が回答した内容が基本的な考え方なのですね。
回答から時間が経っていたため現在は別の方法や解釈があるのかと心配しておりました。
廃盤として販売終了するページは数十万ページ単位で存在しており、ご指摘の通り後継品や代替品として誘導できる割合は1割程度です。
9割は「買えない・誘導されていない」という残念なページになってしまい、それが数十万単位でページが残ることによるマイナス評価を懸念しておりました。
確かにご指摘の通り廃盤とするページを合算すると相応のトラフィックにはなるのですが、一方でそのトラフィックの多くが直帰となることを考えるとマイナス影響も甚大だと考えています。
後だしで大変恐縮ですが、現在の方針は2つあり「廃盤ページを残す、カテゴリツリーにも表示する」なので対応としてはno indexが良いと考えていますが他に良い方法ご存じでしょうか?
(残さないなら404かな、と思います)
※本件、ガチ相談となりまして大変恐縮です。。。
どうぞよろしくお願い致します。
宮 義明 says
販売終了ページが数十万ページもあるならば、次が基本方針となりそうです。
トラフィック、被リンクがある販売終了ページ:関連商品への誘導コンテンツの追加。
トラフィック、被リンクがない販売終了ページ:404、またはnoindex
ページを残すことが前提ならば404は使えないので、やはりnoindexが妥当な選択肢ですね。
個人的には、トラフィックがある販売終了ページのコンバージョン率を向上させるコンテンツや施策に力を注ぎたいです。膨大なページの処理で大変だと思いますが、売上が増加することを期待しています!
K_Sho says
宮 義明様
ご返信ありがとうございます。
ご教示いただきましたお考えの内容で理解できました!
非常にわかりやすく、またご丁寧にありがとうございます。
大変助かりました。
今後とも拝読させていただきます。