あなたは不思議に思ったことがありませんか?
なぜ一部の人たちは、Google で上位表示に成功しているのか?
もし、あなたも検索エンジンからのアクセスを増加させたいのならば、これから解説する SEO テクニックはあなたのお役にたてるはずです。
なぜなら、成功者たちが実践している方法を解説しているからです。
あなたがするべきことは、次に解説する17の ホワイトハット SEO 戦略を実践するだけです。
ホワイトハット SEO とは?
具体的なテクニックの解説の前に、ホワイトハット SEO の定義について説明します。なぜなら、このガイドで解説する SEO テクニックは、ホワイトハット SEO 戦略でもあるからです。
ホワイトハットSEO(White Hat SEO)とは、Google や Bing などの主要検索エンジンの規約やガイドラインに沿った SEO 戦略です。
Google のガイドラインの範囲内で、検索順位を向上させるあらゆる SEO 手法を意味します。
- 検索ユーザーの検索意図に合う質の高いコンテンツの提供。
- モバイルに適したユーザーエクスペリエンスの提供。
- 関連サイトからのナチュラルリンクの獲得。
- 最適化された内部リンク構造の構築。
一方、ブラックハット SEO(Black Hat SEO)は、ホワイトハット SEO の反対語です。ブラックハット SEO とは、有料リンクの購入やリンクプログラムの参加など、ユーザーを欺く不正な手段で検索順位を向上させる手法です。
基本的に Google のペナルティは、ブラックハット SEO に対する制裁処置です。ブラックハット SEO は、Google のアルゴリズムの進化によって、ハイリスクローリターンの寿命の短い戦略となりました。
ホワイトハット SEO とブラックハット SEO の違いを理解したら、いよいよ SEO テクニックの解説です。
1. エベレストメソッドでコンテンツを作る
ある人が言いました。
「一番じゃなきゃダメですか?」
あなたのコンテンツと競合サイトのコンテンツを比較した場合に、明らかに競合サイトのコンテンツが優れていたとしたら、ユーザーはあなたのコンテンツにリンクを貼るでしょうか?
答えはもちろん ”ノー” です。
ではどうしたらいいのでしょうか?
そこで、エベレストメソッドの出番です。
エベレストメソッドは、質の高い被リンクを獲得するための4ステップのコンテンツマーケティング戦略です。メソッドの簡単な概要は次の通りです。
Step1. たくさん被リンクを獲得している人気コンテンツを探す
あなたのウェブサイトの分野で、リンクを獲得している人気コンテンツを探します。
なぜなら、既にたくさんのリンクやソーシャルシェアを獲得しているテーマでコンテンツを作成すれば、あなたのコンテンツも同様に被リンクを獲得できる可能性が高いからです。
あなたの分野でたくさんの被リンクを得ている競合サイトを Ahrefs や、Semrush などのツールで分析して、リンクを得られる可能性の高いテーマのリストを構築します。
Semrush のバックリンク分析に競合サイトの URL を入力して分析すると、競合サイトのページの中で被リンク数が多いページの情報を得られます。
Semrush > バックリンク分析 > 競合サイトの URL を入力 > インデックスされたページ
このプロセスを他の競合サイトでも繰り返して、リンクを得られやすいテーマのリストを構築します。
なお、Ahrefs のサイトエクスプローラー でも同様に分析できます。
Ahrefs > サイトエクスプローラー > URL を検索 > ページ > 被リンク数の多いページ
Step2. コンテンツテーマに適切なキーワードを選ぶ
コンテンツのテーマを決定したら、次はそのテーマで上位表示を目指すべき適切なキーワードを選びます。いわゆるキーワード選定です。
SEMRush のオーガニック検索分析で、競合サイトの類似コンテンツ(前ステップで決定したテーマと似ているコンテンツ)の URL を検索します。
競合サイトの類似コンテンツが、Google からトラフィックを得ているキーワードを調べることができます。(Google にランキングしているキーワード)
Semrush > ドメイン分析 > オーガニック検索分析 > 上位オーガニック検索キーワード
これらのキーワードは、コンテンツのメインキーワードを決定することに役立ちます。
Step3. 競合サイトのコンテンツよりも優れたコンテンツを作る
競合サイトではなく、あなたのコンテンツにリンクをしてもらうために、競合コンテンツよりも優れたコンテンツを作成する必要があります。
次のポイントをアップグレードします。
- コンテンツ量 ― 単純に量を増やす。競合のコンテンツが、「早く起きる人が成功する11の科学的根拠」だとしたら、あなたは22の根拠を上げることができないか?
- デザインの向上 ― 人の見た目同様に、ウェブサイトのデザインも重要な要素です。ウェブページ全体のデザインだけでなく、コンテンツ内の画像やバナーを美しくします。
- 新鮮な情報 ― 人は最新の情報を欲しがります。古い記事を読みたいですか?既存の人気コンテンツを、最新の情報にアップデートするだけでも大きな価値があります。
- 詳細に ― ユーザーは具体的な詳細を知りたいのです。箇条書きのまとめ記事で満足すると思いますか?ハウツー記事では、イチからすべて解説してください。
Step4. 競合サイトのコンテンツにリンクしている人にアプローチする
優れたコンテンツを作成したら、リンクを貼ってくれる可能性が高い人にアプローチしなくては大きな成果を得られません。
あなたのコンテンツにリンクを貼ってくれる可能性が高い人は、競合サイトのコンテンツにリンクを貼っている人です。
なぜなら、既に競合コンテンツにリンクを貼っている人は、そのテーマに関して大きな興味をもっていることを示しているからです。
1. Semrush で、競合サイトのコンテンツ(類似コンテンツ)にリンクをしているウェブサイトを調べます。ソーシャルブックマークなどではないウェブサイトからのリンクを探します。
Semrush > バックリンク分析 > バックリンク
2. アプローチ対象となるウェブサイトのリストができたら、コンテンツを読んでくれるようにメールでアプローチします。次のポイントを簡潔に伝えます。
- 自己紹介
- コンテンツの URL
- コンテンツを読むメリット
2. Wikipediaで ”リンク切れ” のチャンスを探す
Wikipedia は、Google でたくさんのキーワードで上位表示しているオンライン百科事典です。実は、この Wikipedia には SEO の観点からみると見逃せない特徴をもっています。
それは、Wikipedia からリンクを貼られたページは、他のサイトからの被リンクを獲得しやすい傾向にあることです。
Wikipedia からの外部リンクには “nofollow” 属性がついているので、直接上位表示に結びつくわけではありませんが、間接的に他のサイトからのリンクを期待できるのです。
では、どのように Wikipedia からリンクを獲得すればいいのでしょうか?
そこで注目するべきなのが、Wikipedia のリンク切れです。
Step1. 関連キーワードの”リンク切れ”を探す
まず、あなたのウェブサイトのテーマに関連する Wikipedia ページの”リンク切れ”を、演算子を用いて検索します。
site:wikipedia.org [あなたのキーワード] + “リンク切れ”
たとえば、あなたがサプリメントに関するウェブサイトを運営しているとすると、次のように検索します。
検索結果から、あなたのウェブサイトと関連するページを探します。
関連するページを見つけたら、「ctrl + f」を押して、”リンク切れ” で検索します。脚注のリンク切れにジャンプします。
こうした作業を繰り返すと、Wikipedia に存在するリンク切れの数に驚くはずです。リンク切れをまとめたカテゴリーもあるほどです。
Step2. 自サイトで似たコンテンツを作る
リンク切れしているコンテンツの URL を、Wayback Machine で検索して、どのようなコンテンツであったのかを確認します。
検索の結果、過去のコンテンツはビタミンCと壊血病に関するものだとわかりました。
あとは簡単です。
ビタミンCと壊血病に関する価値の高いコンテンツを自サイトで作成して、Wikipedia からリンクを貼ります。編集は、Wikipedia のアカウントを取得して編集するだけです。
Extra step. 存在しないページにリンクしているサイトにアプローチする
上級テクニックとして、存在しないページ(リンク切れページ)にリンクを貼っているサイトに対して、自サイトの記事に置き換えてもらうようにアプローチする方法があります。
まず、Semrush で Wikipedia のリンク切れページにリンクをしているサイトを探します。
Semrush > バックリンク分析 > リンク切れページの URL を入力 > バックリンク
次に、これらのウェブサイトにメールでアプローチします。
存在しないページにリンクをしていること伝えるとともに、代替コンテンツ(あなたのコンテンツ)の提案をします。
ウェブサイトのオーナーにとってはメリットがある提案なので、好意的な反応が期待できます。
3. 記事ごとに無料オファーを提供する
”コンテンツアップグレード” と呼ばれるテクニックを知っていますか?
メールアドレス登録(ニュースレター・メールマガジン)のコンバージョン率を高めるリストビルディングテクニックです。
具体的には、各コンテンツごとに無料オファーを提供します。
たとえば、電子書籍出版に必要な書類の書き方を解説した記事では、メールアドレスの登録をすると、書類の見本サンプルを無料で入手できます。
本来はメールアドレス登録者を増やすためのテクニックですが、実は被リンクやソーシャルシェアの獲得にも役立ちます。
これは、人間が本質的にもっている性質を利用しています。人は、受けた恩を返そうとする性質をもっており、ローンチで有名な Jeff Walker も性質を利用して無料の特典を配布する戦略を好んでいます。
あなたのサイトに訪れたユーザーに、そのユーザーにとって価値のある無料コンテンツを提供します。するとユーザーは、「何かお返しをしなくてはっ!」という心理状況になります。
その結果、リンクやソーシャルシェアというカタチでお礼をしてくれる可能性が高くなるのです。
無料オファーは、コンテンツの内容を補完するものが一般的です。
たとえば、Google コアアップデート対処法のコンテンツでは、ページを管理するためのテンプレートを提供しています。
リンク先にはニュースレター(メールマガジン)の登録フォームや、ポップアップを表示して、メールアドレスの登録者だけに無料特典を提供できるようにします。
メールアドレス登録者を増やすことができるとともに、被リンクやソーシャルシェアを獲得できる可能性を高めることができて、まさに一石二鳥の SEO 戦略です。
ちなみに、このコンテンツアップグレードは、高いコンバージョン率を期待できます。前述の電子書籍のコンテンツのコンバージョン率は、28%です。
4. Google 広告でタイトルとメタディスクリプションを最適化する
検索結果に表示されるタイトルやメタディスクリプションは、検索ユーザーのクリック率に大きな影響を与えます。
簡単にいえば、クリックしたくなるタイトルやディスクリプションは、トラフィックを増やすということです。
メインターゲットのキーワードを含ませたり、続きが読みたくなるようなキャッチフレーズを使うといったテクニックはよく知られています。
しかし、もっと簡単にクリック率(CTR)を向上させることができる方法があります。
それは、Google 広告から ”盗む” のです。
競争の激しいキーワードで出稿している広告文は、クリック率を向上させるためにA/B テストを行い試行錯誤の末にたどり着いたものです。
そのため、広告で使用されているキーワードやフレーズをあなたのタイトルやメタディスクリプションに使えば、クリック率を高められる可能性が高いのです。
たとえば、”日傘” というキーワードで表示される Google 広告を見てみましょう。
これらの広告から重要だと思われるキーワードを探します。
- UVカット
- 晴雨兼用
- 遮光日傘
- お得
あとは、日傘に関するコンテンツのタイトルとメタディスクリプションに、これらのキーワードを使用するだけです。
ちなみに、あなたの競合サイトが、どのような広告文で Google 広告に出稿しているかは、Semrush で調査できます。
Semrush > ドメイン分析 > 競合サイトの URL を入力 > リスティング広告 > 広告コピー
5. オーソリティーサイトへリンクする
オーソリティーサイトから被リンクを得ることは、上位表示を目指すウェブサイトにとって大きな価値があります。
「オーソリティーサイトからリンクを貼られているから、私のサイトは信頼できますよ!」と、Google に伝えられるからです。
では、オーソリティーサイトとは何でしょうか?
Google や Wikipedia はもちろんオーソリティーサイトですが、特定の分野に特化したコンテンツを提供しているサイトもオーソリティーサイトです。
SEMリサーチでは、次のように表現しています。
検索エンジンの視点から見た「オーソリティ」- 権威あるサイトとは、(a) 情報が充実し、(b) 整理され、(c) 一定の頻度で情報が追加・更新されており、(d) 有益な情報源への参照リンクを適宜紹介していて、(e) オリジナリティの高い分析や調査結果などを掲載し、(f) 長年にわたり運営され、(g) 様々な形式の自然リンクによる支持を受けている、といったサイトと考えるといいでしょう。
これらのサイトから被リンクを受けることは、Google から高い評価につながります。
一方で、自サイトからオーソリティーサイトへリンクを貼ることもポジティブな影響を与えます。
Google は、あなたのサイトにオーソリティーサイトへのリンクを発見したら、あなたのサイトはオーソリティーサイトと関連性があると判断します。
つまり、素晴らしい情報をもつ外部ページへリンクを貼ることは、自サイトを役立つ情報源であると示しているのです。
するべきことは、各記事にオーソリティーサイトへのリンクを2~5本貼るだけです。
6. 価値の高いキュレーションコンテンツ(まとめ)を作成する
ウェブサイトのリンクを並べただけのまとめ記事を見るたびに思います。
「リンクをクリックして、自分で情報を探せと?」
たとえば、「SEO 対策で参考にするべき10のブログ」という URL を並べただけのコンテンツは、すぐに具体的な上位表示を達成するための方法を求めている訪問者にとって役に立つでしょうか?
外部のコンテンツをまとめたキュレーションコンテンツは、明確な目的をもたなくては役に立ちません。
では、役立つまとめを作るためにはどうしたらいいのでしょうか?
得られる成果を明確にするのです。
例えば、儲け学のキュレーションコンテンツは、被リンクを獲得するというポイントだけに焦点をあてています。
このガイドは、被リンクの獲得方法という得られる成果を明確にしたうえで、各チャプターごとに詳細なテーマを設定しています。
たとえば、チャプター3は、「コンテンツマーケティングで一歩差をつける被リンク獲得方法」というサブタイトルを設定しています。
サブタイトルを、「コンテンツマーケティング」ではなく、「コンテンツマーケティングで一歩差をつける被リンク獲得方法」としているのも、得られるメリットをユーザーにダイレクトに伝えるためです。
訪問者が、あなたのコンテンツに価値を感じるときはどんな場合でしょうか?
それは訪問者が、「これこそが自分が求めている情報だ!」と感じた時です。そのために、コンテンツのいたるところで得られる成果を伝える工夫が必要です。
7. 戦略的な内部リンクで下位ページを押し上げる
しかし、ただなんとなく内部リンクを貼っているだけで、戦略的に活用しているケースは少ないのではないでしょうか?
実は、Google で上位表示されているページからリンクジュースを送ることで、下位ページのランキングを押し上げることができます。
「リンクジュース」
あるページにリンクを張ると、そのページが持っている「価値」の一部がリンク先のページに与えられる。その価値のことを「リンクジュース」と呼ぶ。検索エンジンが検索結果にページを表示する順位を決定する際に考慮される数百もの要素の1つであり、あるページが他のページにリンクを張るということは、リンク先のページを支持しているとみなすという考え方が基本となっている。
Step1. Semrush で、Google での検索結果が11~20位のキーワードを探す。
Semrush のオーガニック検索分析で自サイトの検索順位が11~20位のキーワードを調査します。
Semrush > ドメイン分析 > 自サイトの URL を検索 > オーガニック分析 > 検索順位 > 検索順位 #11-20で絞り込み
さらに、キーワードとともに該当キーワードがランキングしている URL の情報が得られます。
トップ10にランクインしそうなキーワードと、そのページの URL が判明しました。
Step2. 自サイトのオーソリティーページを探す
次に、自サイトの中で被リンクをたくさん獲得して、リンクジュースを多く持つオーソリティーページを Semrush のバックリンク分析で調査します。
Semrush > バックリンク分析 > 自サイトの URL を検索 > インデックスされたページ
Step3. オーソリティーページから内部リンクする
最後は、自サイトのオーソリティーページ(Step2)から、ランクイン間際のページ(Step1)へ内部リンクをします。
Google で上位表示をしてトラフィックを得ているページから、下位ページの背中を押してあげます。
8. YouTube のディスクリプションを最適化する
YouTube の動画は、様々なキーワードで Google 検索結果の1ページ目に表示されています。
もし、あなたが YouTube に動画を投稿しているのならば、動画を Google に対して最適化して上位表示することは、ウェブサイトの集客と同等の価値があります。
なぜなら、動画の視聴者をウェブサイトへ誘導できるからです。
そこで肝心の YouTube の SEO 対策ですが、激戦キーワードでも上位表示が期待できるとてもシンプルなテクニックがあります。
それは、動画のディスクリプションに詳細な情報を記載することです。
動画の情報を説明するための説明欄ですが、ほとんどの動画はスカスカ状態です。
では、なぜディスクリプションが重要なのでしょうか?
それは、Google は動画コンテンツの内容の大半を、タイトルやディスクリプションのテキストから判断しているからです。
そのため、文字情報を Google にたくさん与えることは、ランキングを押し上げることに貢献するばかりか、ロングテールキーワードでの上位表示にも役立つのです。
ディスクリプションには、動画の要約を500文字以上記載します。次のサンプルは、500文字以上の説明文に加えて、ウェブサイトへ誘導する CTA(URL)も含んでいます。
YouTube は世界第2位の検索エンジンだと知っていますか?
9. タイトルにロングテールキーワードを入れる
ページのタイトルタグに、上位表示を目指すキーワードをいくつ使用していますか?
もし1つだけならば、とてももったいないことです。なぜなら、多くのトラフィックを得られるチャンスを損しているからです。
たとえば、「糖質制限ダイエット:今すぐできるゆるい糖質制限」というタイトルをつけたとしましょう。メインターゲットとなるキーワードは ”糖質制限ダイエット” で、タイトルの先頭付近に配置しています。
しかし、ターゲットキーワードは1つではありません。”ゆるい糖質制限” というロングテールキーワードも使用しています。
ロングテールキーワードをタイトルタグに使用する理由は、ロングテールキーワードからのトラフィックが重要だからです。
”糖質制限ダイエット” は、競争が激しく上位表示の難易度が高いキーワードです。
記事を公開してもすぐに ”糖質制限ダイエット” で上位表示することはできませんので、しばらくは ”ゆるい糖質制限” で得られるトラフィックがメインになります。
では、もしタイトルにロングテールキーワードを使用していなかったら?
”糖質制限ダイエット” で上位表示されるまでは、ほとんどトラフィックを得られません。
つまり、タイトルにロングテールキーワードを使用すると、コンテンツの公開直後からトラフィックを得られる可能性が高いのです。
そして、たとえ少ないトラフィックでも、その中からリンクを獲得したら他のキーワードでの検索順位を押し上げてくれるわけです。
10. まとめ記事の投稿者にアプローチする
まとめ記事は、どんな分野でも作成されている人気のフォーマットです。
たとえば、”SEO 記事 まとめ” で検索すると、まとめ形式の記事がたくさんヒットします。
こうした特定の分野のまとめ記事を投稿者自身が作成しているサイトは、リンクを獲得できる大きなチャンスです。
なぜなら、まとめ記事の投稿者は、素晴らしい情報源となるリストを作りたいと考えていますが、一方であまり多くの人に知られていない珍しいコンテンツも求めています。
それこそがあなたのコンテンツです。
あなたの価値のあるコンテンツを提供することで、投稿者にとっては記事をアップデートできるというメリットがあります。
たとえば、”SEO 役立つ 記事” で検索します。
すると、すぐに次のまとめ記事を発見することができました。
このリスト記事は、あなたが SEO、アフィリエイト、アクセスアップに関する記事を作成していたならばうってつけの相手となります。すぐにメールでアプローチする価値があります。
しかし、ここで1つ疑問に思うでしょう。
メールでアプローチしたところで、本当にリンクを貼ってくれるのか?
次は、私がメールでアプローチした相手の方から頂いたメールです。
そして、実際にリンクして頂いたページです。
あなたのコンテンツに価値を理解してくれる人を探しましょう。
11. コンテンツの文字数を多くする
SEO においてコンテンツの文字数が多いことは、とても大きなメリットがあります。
SERPIQ によると、Google の検索結果トップのページは、平均2,416ワードです。日本語に換算すると、約6200語です。
さらに、BACKLINKO によると、Google の検索結果1ページ目のページは、平均1,447ワードです。日本語に換算すると、約3700語です。
これらのデータは、上位ページの文字数が下位ページよりも多い傾向を示しています。
しかし、文字数を増やすことが直接的にランキングに影響を与えるわけではありません。文字数とランキングに相関関係はありません。
では、なぜ文字数が多いコンテンツが上位表示されているのでしょうか?
最も大きな理由は、文字数が多いコンテンツは短いコンテンツよりも、被リンクを獲得できる可能性が高いからです。
BACKLINKO のデータによると、文字数が多くなるほど被リンクを多く獲得しています。
人は、ボリュームの大きいコンテンツを見た時に、「おぉ~」、「すごいっ!」といった感情を抱きやすくなります。(アメリカでは ”awe” と表現される。)
こうした感情をもつと、人は通常よりも30%シェアしてくれる確率が高くなることをペンシルベニア大学の Dr. Jonah Berger が、マーケティングリサーチで発表しています。
つまり、文字数が多いコンテンツは、短いコンテンツよりも被リンクを多く獲得するため、上位表示する可能性が高いといえます。
なお、文字数の多いコンテンツは、ソーシャルシェアの観点からみてもメリットがあります。文字数が多いほどシェア数が多くなる傾向があるからです。
12. メールアドレスを収集してメールを送る
海外の人気マーケティングサイトに共通するポイントがあります。
それは、サイト訪問者のメールアドレス収集とても戦略的に取り組んでいることです。サイトのいたるところでニュースレターの登録を促して、記事の更新情報や商品情報をメールしています。
なぜメールが SEO で重要なのでしょうか?
定期的なトラフィックが被リンクを生み出す
あなたは1万人のメールアドレス登録者のリストをもっています。
- あなたは新しいコンテンツを投稿したので、リストにお知らせメールを送信した。
- リストの 5% がコンテンツの URL をクリックした。
- 10,000人× 5% =500人をウェブサイトに誘導できた。
これこそが安定したトラフィックです。
あなたはメールを送信するだけで、毎回500人以上の読者をサイトに誘導することができます。
そして、500人の 1% でもリンクをしてくれたのならば、自動的に5本の被リンクを得られるのです。
URL のクリック率は 5% で仮定していますが、実際にはもっと高くなるのでより多くのトラフィックを期待できます。
メールマーケティングを行うべき理由はたくさんありますが、SEO の観点からみると、安定的なトラフィックから得られる被リンクは重要な要因です。
ちなみに、メールは、様々なチャネルと比較して最も ROI(投資収益率)が高いマーケティング戦略です。VentureBeat によると、メールは1ドルの投資で38ドルを生み出します。
具体的なメールアドレスの収集テクニックを知りたい場合は、「18の今すぐメルマガ登録者を獲得する方法」をチェックしてください。
日本のビジネスサイトで最も欠けているマーケティング要因は、メールマーケティング戦略です。 ツイートする13. 定期的に古い記事をアップデートする
Google が新鮮なコンテンツを好むことはよく知られています。
そのため、多くの専門家は、新しい記事を頻繁に作成することをアドバイスしています。もちろん間違った戦略ではありません。
しかし、検索エンジンからのオーガニックトラフィックは、新しいコンテンツではなく、古いコンテンツからもたらされます。
なぜなら、新しく公開されたページの約 95% は、1年以内にトップ10に入れないからです。
Ahrefs によると、新しく公開されたページで1年以内にトップ10に入れるのは、5.7% だけです。
例えば、マーケティング情報サイトの HubSpot が行った自サイトの分析では、ブログの月間ページビューの 76% が1カ月以上前に投稿した記事でした。
古いコンテンツは、新しいコンテンツと比較すると、既に Google にインデックスされ、被リンクやソーシャルシェアを獲得しているという大きなメリットをもっています。
そのため、新しい記事の作成だけに力を注ぐのではなく、古いコンテンツに新しい情報を加えて定期的にアップデートすることは優れた SEO 戦略です。
具体的にするべきことは、メンテナンスと情報の更新です。
1. メンテナンス
リンク切れがないかをチェックを行います。
こうした基本事項をおろそかにすることは、Google にネガティブなシグナルを送るだけでなく、ユーザーの信頼も損ねてしまいます。
ページのリンク切れのチェックには、Chrome の拡張機能である「Check My Links」が便利です。リンク切れをチェックしたいページでアイコンをクリックすると、リンクエラーがないかを調べれくれます。
また、WordPress で運用している場合は、Broken Link Checker のような常時リンク切れをチェックしてくれるプラグインが便利です。
2. 情報の更新
古い情報を新しい情報に置き換えたり、最新情報を追加します。
たとえば、私の Google の検索アルゴリズムのリストは、Google のアップデートのたびに情報を追記しています。
Ahrefs によると、新しく公開されたページで1年以内に Google 検索のトップ10に入れるのは、5.7%。 ツイートする14. はてなブックマークでリンク獲得のターゲットを探す
被リンクを獲得できる大きなチャンスは、過去にあなたのコンテンツと似たコンテンツをシェアした人からもたらされます。
似たコンテンツをシェアした人は、あなたの分野に強い関心があり、リンクを貼ってくれる可能性が高いからです。
そして、そうしたあなたの分野のコンテンツをシェアした人を探すのにうってつけなのが、はてなブックマークです。
まず、あなたの分野に関連するキーワードで検索します。はじめは絞り込まずに、カテゴリーキーワードがおすすめです。
左サイドバーの「並び順」で 「人気」をクリックします。
表示された検索結果から、あなたと関連するコンテンツを探します。見つけたらタイトルの横に表示されているユーザー数をクリックします。
記事をシェアしたユーザーの一覧が表示されます。
ユーザー名をクリックして、プロフィール欄から運営しているサイトを探します。
全てのユーザーがサイトを登録しているわけではないので、サイトを登録しているユーザーを探すのがこのテクニックで一番苦労するところです。
そして、そのサイトへメールでアプローチします。
メールでは、コンテンツの URL と、メールを送った理由を伝えます。相手に記事を読むメリットがあることを簡潔に伝えるのがポイントです。
15. ソーシャルシェアボタンの設置場所を最適化する
Facebook、Twitter、Instagram などのソーシャルメディアの共有ボタンは、ウェブサイトのどこに設置するのが効果的なのでしょうか?
効果的な設置場所として可能性が高いのは、記事の上と記事の左です。
なぜなら、Jakob Nielsen のアイトラッキングデータによると、ユーザーはウェブページを ”F” の形で読むため、ウェブページの上部と左部分は最も多く見られるポイントだからです。
そのため、Search Engine Journal のように、常に左上部にシェアボタンがスクロールして表示されるタイプのボタンは効果的です。(デスクトップの場合)
また、Quick Sprout は、スクロール型のボタンを設置したことで、ソーシャル経由のトラフィックが 27% 増加しました。
シェアボタンの設置場所をテストして、どこに設置すると効果的なのかを見つけ出してください。
16. 専門家の調査記事で被リンクとソーシャルシェアを獲得する
人は専門家の意見に大きな価値を感じます。
病気のことなら医者、法律のことなら弁護士、検索エンジンのことなら SEO の専門家の意見を聞きたいと思うのは当然です。
その心理を巧みに利用したのが ”55 SEO Experts Reveal 3 Favourite Link Building Tools” というコンテンツです。55人の専門家に、被リンクを獲得するために愛用しているツールをアンケート調査しています。
価値の高い専門家の意見を55人分集めた結果、すばらしい数の被リンクとソーシャルシェアを獲得しています。
このような専門家の調査記事は、情報源として大きな価値をもつだけでなく、コンテンツ自体が宣伝効果をもっています。
なぜなら、調査に協力した専門家は、自分が関係しているコンテンツを自分のユーザーにお知らせするためにリンクを貼ったり、ソーシャルシェアをしてくれるからです。
つまり、影響力のある専門家を自分のコンテンツの一部に取り込むことで、専門家のファン(読者)にアプローチすることができるのです。
Step1. 調査記事のテーマを探す
あなたの分野で常に議論となっていることは何ですか? 掲示板や知恵袋で繰り返し質問されているテーマを探すのも参考になります。
Step2. 専門家をリストアップする
あなたの分野に関するキーワードで Google 検索して、上位表示されているサイトから専門家をリストアップします。100人以上は確保したいところです。
Step3. 専門家にメールする
メールで専門家にアプローチします。簡潔に自己紹介とメールの経緯、質問を行います。
Step4. コンテンツの作成とお礼
専門家の調査データを基にコンテンツを作成します。
コンテンツ公開後は、協力してくれた専門家にお礼のメールを送ります。お礼のメールでコンテンツのお知らして、シェアを依頼しましょう。
17. 競合サイトのみがランキングしているキーワードを探す
競合ページのみがランキングされていて、あなたのページがランキングされていないキーワードがあるとしたら、それは大きな機会損失です。
そんな機会損失を生み出しているキーワードは、Semrush のキーワードギャップで調査できます。
例えば、あなたが転職サイトの doda のマーケティング担当者だとしましょう。競合サイトとして、リクナビや Indeed などと比較します。
Semrush > キーワードギャップ > URL を入力 > 比較 > すべてのキーワードの詳細 > ”欠けている” で絞り込み
競合サイトはランキングしているが、doda ではランクインしていないキーワードの情報を得られます。
これらのキーワードの中から、関連性が高く検索ボリュームが多いものから優先的にコンテンツを作成していきます。
また、フィルタを ”弱い” で絞り込むと、競合サイトと比較してランキングが低いキーワードの情報が得られます。それらのキーワードの SEO にも力を入れていく計画を立てるべきです。
SEO テクニックを実践するために適切な計画を
17の SEO テクニックはいかがでしたか?
これらのホワイトハット SEO 戦略は、あなたがどのようなタイプのウェブサイトを運営していたとしても効果的です。
全てのテクニックを一度に実践しようとすると気が遠くなる作業かもしれませんが、一つ一つのテクニックは短時間のプロセスで実践できます。
そのため、各施策のプロセスを適切なスケジュールで計画すれば、効率的に戦略を実践できるはずです。
SEO はベストプラクティスの積み重ねです。焦らずに適切なステップを踏んでください。
宮 義明は、儲け学の運営者で宮行政書士事務所の代表です。儲け学は、海外の最新 SEO ・ウェブマーケティング戦略や、SEOツール「Smallsteps」を公開しているマーケティング情報サイトです。宮 義明は、マーケティング関連のウェブサイトを10年以上運営しており、そこで得た経験や情報を発信しています。著者情報の続きはこちら
巣山道雄 says
キーワードプランナーの記事、ウイキペディアの記事が参考になりました。
宮 義明 says
ありがとうございます。是非実際に試してみてください。